星景04

長生きしたい理由

ぼくらが長生きしたい理由。
やれ、あれがある、これがある……
と考えていくと、○○歳くらいまで生きたい、ってのが逆算出来るというもの。
そこで、今回は天文現象から、「○○歳まで生きたい」というポイントになりうる、将来の巨大天文現象をピックアップしてみた。

2022年8月(6年半後) 皆既月食中に天王星食
皆既月食の真っ最中に、天王星が月に隠される「天王星食」が起こる。
皆既月食も、天王星食も単体では珍しい現象ではないが、同時に起こるとなると、相当に珍しい現象。
2300年代には「皆既月食中の土星食」も起こるが、天王星が6等星で暗いため、皆既月食中にこの現象が起こらないかぎり、小望遠鏡での観測は困難となる。
天王星食を観望するための唯一絶好の条件、という意味でもぜひ観測したい現象だ。

2028年8月 ペルセウス座流星群大出現!?
北アメリカ大陸で、ペルセウス座流星群が大出現するとの予測がでています。
2001年のしし座流星群以降、ダスト・トレイル理論により分単位での予測が可能になった流星群出現。
夏休み、ちょうど旅行にいかが?

2030年6月 日本で次回の金環日食
北海道の一部で金環日食が見られます!

2032年11月 日本で観測可能な水星太陽面通過
一番内側の惑星、水星が太陽の前を通過。
日本で観測可能なのは日本では2006年11月9日早朝以来となります。

2035年9月 北関東で皆既日食!
国内で次に見られる皆既日食です。
新潟~北関東あたりで皆既!

2061年7月 ハレー彗星をもう一度
1986年以来の「ハレー彗星」
そして、1986年は南の空、あまり条件の良い回帰ではなく明るくならなかったので……
1910年以来の好条件となります!!

2100年 4の倍数なのにうるう年じゃない
ユリウス暦では、うるう年決定条件が
4の倍数→うるう年
100の倍数→うるう年じゃない
400の倍数→うるう年!
ということで、4の倍数なのにうるう年じゃないのは、1900年以来200年ぶり、ということになります。
不思議な体験をしてみたい方は長生きを!!

2117年12月 金星日面通過
2012年6月以来、105年ぶりとなる。
日本でも全過程が見られる模様。
日食グラスがあれば、肉眼でも観測可能。

2126年 スイフト・タットル彗星大接近
1992年の前回回帰時も肉眼で観測可能だったスイフト・タットル彗星
1910年のハレー彗星とほぼ同程度の距離まで近づき、同様に明るく見えるはず。
距離と、彗星の大きさと両立するという点で1910年のハレー彗星以来216年ぶりの大彗星になるかも(※もっと明るい彗星がまだ見つかっていないだけの可能性はあります)
また、この前後でペルセウス座流星群が大出現する可能性は高いです。

2155年9月 継続時間2.6分、最短の皆既月食
皆既月食、ってのも珍しくないし、部分月食で終わることも珍しくないのだけれども。
これだけ継続時間が短い皆既月食も珍しいですね。
ちなみに昨年4月の皆既月食は継続時間12分で今世紀最短でした。

2287年8月 2003年を上回る火星大接近
ほぼ理想的な「火星大接近」となったのが2003年8月27日夕刻(日本時間)
その晩の、木星より明るく輝く火星。
それ以上に火星↔地球が近づくのが、2287年の大接近!

6757年 シベリア東部で水星日面通過中の部分日食
この辺りになってくると、合わせ技、というやつを狙うようになってくる。

69163年7月 水星と金星の同時日面通過 
さらに桁が変わって、西暦6万9000年代。
ぼくも6万8000歳くらいまで生きないと。

224508年3月 水星と金星の同時日面通過再び
今後、この同時日面通過、この2回しか起こらないらしい。

約5億6000万年後 最後の皆既日食
月が、地球から徐々に遠ざかっているのは御存知の通り。
ということは、月の見た目の大きさは徐々に小さくなり……
一方太陽は徐々に大きくなっていくため、約5億6000万年後を最後に皆既日食は起こらなくなるらしい。

約40億年後 アンドロメダ銀河と銀河系の衝突
十数億年後には、太陽活動の変化により、地上の水は全て蒸発してしまう。
そのため、地上での生存は不可能な時期ではあるが。
銀河系の星の他に、アンドロメダ銀河の星、さんかく座銀河も同時期に衝突する、ということで、今以上に見える星の数が増えるらしい!!

というわけで、あなたはどの天文現象が見たくなりましたか!!

Let's 長生き!!

ぼくとしては、最後の皆既日食は見届けたい、と思っております。
現実的にはスイフト・タットル彗星……146歳か。

ちょっと無理、という年代の物も含めてオススメさせていただきました!!

しかし、地縛霊というのは、生き残るのに、水も空気も必要としないと思われるので、アンドロメダ銀河の衝突を見るまで死ねない、と死ぬまで強く願えば、たぶん地縛霊として観測できる、という手法を提唱させて頂いております。
この地縛霊ネタは金環日蝕と金星の日面通過を見逃さないための作戦として思い付いた持ちネタだったのだが、その翌年あたりに、子供向けアニメに思いっきり地縛霊ネタを使われたので、それで思い付いたと思われたら心外です。

後輩「帰り道、気をつけてください」

俺「日蝕と金星の日面通過なら地縛霊として見るから平気やで」

後輩「トンネルの中でだけは事故らんでください」

という、ハートフルな会話を交わしたあの日。

皆さん、ぜひ、このリストを、長生きのモチベーション、今後の天体観測の予定としてくださいね!!

※というわけで、いつもの投げ銭スタイル!
この下に内容はないよう!!

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