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SLS(Space Launch System)/NASA次世代ロケット

現在アメリカのNASAはアポロ計画以来50年ぶりの次世代ロケット「SLS(Space Launch System)」の開発を行っています。2028年に月面に恒久的なコロニーを作るといった「アルテミス計画」が進んでいるのです。

SLSはアポロ計画に使用したサターン5型ロケットの1.5倍となる46tの貨物を月軌道へ運ぶことができます。推力は4000tにもなりその60%が両サイドに装着される固体ロケットブースターで賄われます。

人類は1972年のアポロ17号を最後に誰も月に行ったことがないどころかブルー・マーブル(地球全体)を見た人がいません。現在の国際宇宙ステーションは高度400kmの地球低軌道を飛行しているため地球全体を見渡すことができないのです。

この計画は3つのステージに分かれています。アルテミス1号は無人で打ち上げられ月に向かいますが着陸はせずに月周回軌道を回り地球に帰還します。アルテミス2号は人間が搭乗して同様の軌道を飛行して生命維持装置の確認などを行います。アルテミス3号でいよいよ月着陸を目指します。これを2028年に実行する予定になっています。

その先は月面に存在する水を燃料として新たなロケットを開発して2040年までに火星への有人飛行を計画しています。技術的には大きな飛躍が求められますが地球の強力な重力圏脱出の必要がないのでロケットを小型化する大きなメリットがあります。

今回のアルテミス計画は国際協力しながら入念な準備を行っています。スペースX社などの民間企業の力を借りて月着陸船等を開発する案も浮上しています。情報通信技術も飛躍的な進歩を遂げているので装置の小型化と高性能化が実現できています。アポロ計画と違う環境でどのように素敵な宇宙飛行が実現するのか楽しみです。

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アルテミス1号動画


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