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I love you はシンプルに。

※あくまでガラスの仮面ネタです。

5月4日は "スターウォーズの日 "でした。

かの映画の中に出てくる名言、
"May the Force be with you" の、
May the Force を May the 4th(5月4日)にかけています。
いかにもアメリカらしい遊び心ですね。
私もこういうの大好きです。

あの映画シリーズには数々の名言・至言が出てきて、世界中の熱狂的ファンに語り継がれています。

その中でも私が特に好きなのが、エピソードⅤ(という言い方になじめません。私の世代はあくまで第2作!)
に出てくるこのセリフ。

I love you.
I know.

これです。
この、これ以上ないほどシンプルな言葉。
アルファベット1文字たりとも削ぎ落とすことのできない、字幕を見なくても意味のわかる英語。

絶体絶命の場面においてレイア姫が放ったセリフ。
I love you.  "愛してるわ"

それをうけてハン・ソロのセリフ。
I know.  "知ってる"

世界中のヲタが萌え転げたこのセリフ。
初めて聞いた時は私も小娘だったのでピンときませんでしたが、今ならわかる。その破壊力が。

このセリフを口にするまで、このふたりには様々な紆余曲折がありました。
王女でありながら勇敢かつはねっかえりなレイア姫。一見ルークと仲良さそうに見えます。
ならず者で口は悪いけど腕は確かで情に厚いハン・ソロ。
ハン・ソロにぐいぐい口説かれながらも反発するレイア姫でしたが、彼の窮地を目前にしてとっさに口をついて出たのがそのセリフでした。

アメリカに「行間を読む」という概念があるのかどうかわかりませんが、ふたりの心理をセリフで長々と説明するのでなく、観客の想像にまかせています。
だからこそ、この短いセリフが心に刺さるのだと思います。

ひるがえって、我らがマヤと真澄さん。
長いんです。心理描写が…。

そんなに丁寧に説明してくれなくても、私らにはわかってる。
何十年あなた達を見てきたと思ってるんだ。
いま生き残ってるのは猛者ぞろいだぞ。

真澄さんが「じゅういちも…」とつぶやこうものなら、
「11も年下の少女に心を奪われるなんて、だよね? わかってる!わかってるからみなまで言うな!」と悶絶し、
マヤが「むらさきの…」と泣こうものなら、
「紫のバラのひとがなぜ名乗り出てくれないのか、ほんとに悲しいよね!でも!それは一旦横に置いとこう!」と励ますしかないのだ。

今、あなた達が相手に向かって言うべきセリフは、これだけだ。

I love you.

これだけで、この長い長い物語は終わる。
…たぶん。

マヤと真澄さんが フォースと共にあらんことを。

マヤが初めて出た舞台「若草物語」。
マヤと真澄さんは連載開始後41ページ目に出会っています。

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