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空は つながっている

2011年3月12日。
九州新幹線が全線開業した日です。

当日は大々的に記念セレモニーが開催される予定で、ブルーインパルスが博多駅上空を展示飛行することになっていました。

ブルーインパルスも新幹線も大好きな私は、友人と現地に行って式典を見ようと計画していました。
その前日までは。

前日に起こったことは、改めて書くまでもありません。
式典はすべて中止となり、九州新幹線の始発はひっそりと出発しました。ブルーインパルスの飛行ももちろん中止です。

これにまつわるエピソードを取り上げたドラマ「空飛ぶ広報室」を、配信で観ました。
フォローしているnoterさんがこのドラマがとても名作であると紹介されていて、興味をもったのです。

今日、最後の2話が配信され、待ちかねていた私は早朝からいそいそと観ました。

もう泣きすぎて目が痛いです。
結局、全話で泣きました。いかに涙もろい私でも、これはめったにないことです。
最後の2話は格別感動しました。

前述したとおり、2011年3月11日はブルーインパルス隊は九州に行っていました。
宮城県の松島基地は地震による津波で全機が水没しましたが、ブルーインパルスだけはそれを免れたのです。

「空飛ぶ広報室」最終話で、隊員が機体を前に
して当時のことを話します。
とても印象的なセリフでした。

こいつらも流されていたら、ブルーインパルスは二度と復活できませんでした。
新機調達となると莫大な予算がかかる。この先何十年も復活できなかったと思います。
こいつらが残ったことには、きっと意味がある。
ドラマ「空飛ぶ広報室」最終話より

このドラマが放映されたのは2013年です。
数年後にこんな世の中になっていようとは、誰も考えていなかったでしょう。

ブルーインパルスが空を駆けるとき、地上の人々はみんな笑顔になります。空に手をかざし口を開けて、みんな子どものようになります。
パンデミック後にブルーが東京上空を飛んだ時もそうでした。

ブルーが残って良かった。私は心底そう思います。

TVerではまだ配信が見られるようです(全話ではありませんが)。
観ていない方は、最後の10、11話だけでもぜひ!ストーリーがわからなくても、ブルーインパルスのシーンだけでも感動できます。
もちろん、お仕事ドラマとしても恋愛ドラマとしても秀作だと思います。

〈余談1〉
綾野剛さん演じる空井ニ尉は、軍隊式でいうと中尉。伊集院忍少尉のひとつ上の階級ですね。
水野美紀さん演じる柚木三佐はエーベルバッハ少佐と同じ。
柴田恭平さん演じる鷺坂一佐はシャア大佐と同じです。そう考えるとわかりやすいですね(なにがだ)。

〈余談2〉
ガッキーがあんなに綺麗だとは、失礼ながら初めて実感しました。彼女のドラマでまともに観たのは「コードブルー」くらいで、その時は山Pの顔しか見てなかったのかもしれません。


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