『すすきののソープランドがスペースチャンネル5だったんすよね』



いやどうも。突然コイツは何を言ってるんだと思ったでしょ? これが困った事にタイトル通りなんですわ。

まぁしょーもない話ですがお付き合い下さいな。

さて、実は先々月、幼馴染の野郎3人で2泊3日の北海道旅行したんすわ。そりゃあ優雅なもんでと言いたいところ、実は行き帰りが船でね、出港帰港は大洗、実質北の大地に踏み入れたのは一日だけ、蓋を開けば終日波乗りピカチュウだったわけですよ。

んでね、自分元々腰痛持ちなもので、慣れないベッドに怪しげなアトモスフィアを感じてましてね、こりゃあマイナス9度の寒冷下でも独特の熱感が腰にあったというか、つまり腰痛爆発寸前だったわけですよ。

まぁそんなこんなで到着し、友人の車で札幌に移動、さぁて到着、宿泊地はすすきの、三大繁華街ですよ。ここでドライバーは別行動、早速お風呂に直行、しかも二連続ときたもんだ。我が親友は息子共々元気なもんだ。

しかしね、我々3人、なんと34にもなってだーれも酒を飲まんのですよ。そりゃ海鮮丼やらラーメンやらジンギスカンは1日半で片付けましたよ? でも、あの三大繁華街の一つ、すすきのまで行って、ニッカウイスキーで写真を撮ってアルコール成分即揮発? これじゃあ余りにも勿体ない。

そんなわけで、俺もお風呂に入りに行こうかと思い立ち、別行動を取ったわけっすな? とはいえこのアステリズム、そのまた一ヶ月後に沖縄5日間の旅を控えておったのですよ。

つまりは予算カツカツ、先ゆくものが消滅寸前。魔法のカードは未来への危険な導火線! それでもまぁ思い出にと、格安お風呂屋さんにチャレンジしてみたわけですよ。

さて、ソープという場所は値段高けりゃ良いものか。
否、コレばかりは誰と出会うかで全く違う結果が待っています。

人気の嬢はそりゃあ相手を沢山取るので、後になればなるだけ摩擦炎症鬱状態、なにより筋肉疲労も大量蓄積なわけでしょ? ほら、大人の皆さんなら5時間6時間のプロレスごっこなんて正気の沙汰じゃないと分かるでしょ?

そんなわけで、我が親友は4万払ってドベを引いた訳でして、お金を払って塩対応という悲しみを背負った訳ですよ。

そんな中、俺はというとキャンペーン! このサイト、〜見たと言ったら超割引! と書かれた場所に直行したわけですな。そりゃあスレンダーでべっぴんさんがサイトに乗っとるわけですよ。

本来なら事前電話予約が必要で、飛び込みというのは更に運が絡むわけでしてね? 失礼ながら、そりゃあ人気の無い嬢に当たる確率も格段に上がるわけですからね? 誰だってパネルマジックを少しでも避けて、鶯谷デッドボールに当たりたくないという一抹の願いというのがあるわけで。

が、このアステリズムは突撃したわけですよ。
さて、ここで受け付けでビミョーな出来事が一つ。

「この〜さんのサービス使えます?」
「使えますよ、〜さんですね? では1万9000円になります」

あれ、全額13000円のはずでは?
まてよ、そもそもお嬢に別で払うから更に上がるのでは?

どうやらこの値段、サービスを使っても『この子を指定したから』というトラップで上がったようだ。貴様......名前書いてあるのはその為か......が、パネマジじゃなきゃ素敵な子だし? ま、いいかと思いそのままお支払い。旅行先の諭吉はレッドブルを飲んでいるのですよ。

おっと? どうやら全額この値段で済むようだ。
あー良かった。

腹いせに、ご自由にと書かれたマウスウォッシュを3つほど拝借し、出迎えに来た子がそう、う○らさんである。

馬鹿な......パネルマジックじゃない......?
ってか本人の方が素敵じゃね......?

日本の勝利である。悪いな親友、息子共々成仏しな。
いや、勝負はまだ序の口、しかしながら初戦は大戦果、気分はアームストロング船長さ。

しかしながら、はて、う○らさん?
なんか聞いた事ある名前だな。この時よぎったのは、生活保護で〜も買えないという記事の女の子である。正直に言うと、その記憶も含めて目の前の子がより天使に見えたのだ。

さてさて、ここで本番スタートである。
もちろん今から戦闘スタートなわけなので、まず有名な動作から始めるわけですよ。

まず服を脱ぎます。

するとう○ら嬢は素敵なタトゥーをお披露目してくれたわけでして。バラとドクロ意味は生と死、善と悪。何故知ってるかって? 俺は大概なんでも知ってんだよ。

そんなわけで素直かつ本心でタトゥーとネイルを褒めたところ、凄く喜んで頂けまして。サービス受けつつ部活で腹筋割れたままなんだ〜という話や北海道の良いところ、風俗におけるパネルマジックの見分け方や太くて素敵な女性の写真の誤魔化し方などなどを聞けて、とても楽しかった思い出、ディープな時間。

ところで僕は柔らかいものを触りに行ったんですが、硬い腹筋と筋肉質なスポーティバディというのも中々良いもので、ちょっと性癖曲がりましたたね、ええ。

ってか部活の時ってこの子相当若そうに見えるけど一体何歳......まさかプロフィールに詐欺がない......? この店......?

いやね、おまたせしました、ここで本題なわけですよ。ここで俺は素直に言ったのよ。ちょっと腰が怪しいから動いてもらえると助かるでなってね?

そこでう○ら嬢、プロの技を見せてくれましたよ。そりゃあお上手なお馬さんでして、子気味良いリズムで動いてくれましてね?

出来るお嬢のう○ら嬢、気分が乗るような言葉を口ずさむわけですよ。

「どう? 上、下、上、下、よーこ♡」

あれ?
あれ...?
あれ......?

夢心地な脳の平原に、突然記憶という名の雷が轟いたわけですよ。なんかこれ、聴いたことあるよね、と。

う○らちゃん、アップダウン、アップ、ダウン......テレー! テテレー

セガ、スペースチャンネル5

その瞬間、脳裏に蘇ったのは昔懐かしいセガの名作『スペースチャンネル5』! 主人公の名前はズバリ、う○らちゃん。

あ、君かぁ!

気が付いてしまったからには、レッツダンス! 腰痛なんて言ってる場合じゃあない。俺は音楽とダンスに身を任せ、ゲームを愛する全ての人の為にこの勝負をクリアせねばならんのだよ。

頭の中で「アップ、ダウン、アップ、ダウン、ライト、レフト、ダウン!」とコマンドを繰り返し、いつの間にやら体位を変え、ゲームの思い出を振り返りながら全面クリア! テーレレ! チャンネルはそのまま!

ところでね、俺あんまり下の性能高くはないんですけども、恐らく、過去最高得点だしたと思いますよ。ええ。

して、帰りは美味しいお店を軒並み教えて頂き、彼女に別れを告げて残りの日程をこなしたわけですよ。

これは、満足。あらまぁ清々しい気持ち。マイナス9度の吹雪すらも心地よい、そんな清涼感。えぇ、えぇ、お陰様で、とても良い旅になりました。まさかここまで来てスペースチャンネル5をクリア出来るとは思いも......俺あの時疲れてたのかな? 疲れてたと思うわ。

あぁ腰ですか? 怪しい気配がぎゅんぎゅんしましたとも。これが俺のすすきの最高の思い出ですね。まぁ何が言いたかったかと言うと、俺にとってあのソープランドは確かに、スペースチャンネル5だったんすよね。

おあとがよろしいようで。

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