映画「マダム・イン・ニューヨーク」
今日はインド映画の感想を。
先に伝えます。
とっても素敵な映画でした。
英語が苦手な専業主婦シャシ。
英語が話せる家族からは下に見られて惨めな気持ちになりながらも、常に家族を第一に考えて人生を捧げる優しいお母さん。
ある日、姪の結婚式がニューヨークで挙げられることになり、そのお手伝いのために家族よりも1ヶ月早く一人でニューヨークへ旅立ちます。
英語が話せないシャシはニューヨークを思うように楽しめず、カフェ店員からは意地悪な態度を取られ、恐怖を感じてしまいます。
そんな時「4週間で英語が話せる」英会話教室の広告を見て、勇気を出して申し込む。
同じ初級英語のクラスメイトとの友情あり、新しい恋(?)もありで、シャシは充実した毎日を送ります。
自分の意思で勇気を出して英会話教室に通い始めたシャシですが、どんどん成長し、自信を取り戻す姿が魅力的です。
印象に残っているシーンは、英会話教室のクラスメイトが「僕は職場でITしかできないやつだと思われている。英語が話せないだけで、馬鹿にされるのがうんざりだ。いつか見返したい。」とスピーチをします。
私はこの言葉にハッとしてしまいました。
私の職場にも日本語が話せない外国人社員がたくさんいます。とても優秀な方達ですが、彼らも日本で生活をする上で同じようなことを感じていると言っていました。
私は職場の方々にはリスペクトをしていますが、街で見かける外国人に対してはどうだろうか。心のどこかで「日本語が分からない外国人」と、外見だけで判断していた自分を反省しました。
映画の中でも、英語が苦手なシャシをサポートする人々も登場します。
私も、日本で困っている外国人を見かけたら積極的にサポートできるようになりたいです。
もう一つ印象的なシーンですが、家族に内緒で英会話教室に通うシャシ。家族と別行動している間に、息子が怪我をしてしまいます。
母親業よりも英語のレッスンを優先した自分を責めて、レッスンも途中で辞めることを決断します。
「残り3日のレッスンで何になるの。やっぱり自分は母親として家族を第一にするべきだった。」という言葉が重く響きました。
子どもがいると、どうしても子ども中心の生活になってしまうかと思いますが、それで自分が夢中になれることを諦めなきゃいけないのか。
決してそんなことは無いのですが、家族を想えば想うほど自分を犠牲にしてしまうのでしょうか。
どの国の母親も同じ悩みを抱えているんですね。あんなに楽しそうに英語を学んでいただけに、シャシの決断には心を痛めました。
結局シャシは、姪とクラスメイトのナイスアシストにより英会話教室を続けることができ、最後はハッピーエンドで終わるのですが、英語が上達したシャシは、家族を見返してやろうという気は無く、ただ一人の人間としての自信を取り戻し、更に輝きを増します。
個人的には「妻はラドゥ(インドのお菓子)を作ることしかできない」なんて発言する夫を捨てて、優しいフランス人男性を選んじゃえばいいのに!なんて思いますが(笑)
家庭と自分の夢の両立は、自分が思っている以上に大変だと感じました。
もうすぐ子どもが生まれますが、自分の夢は持ち続けたいなと思います。
やっぱり、自分のやりたいことに一生懸命な人は、自分に自信があるように見えるし、輝いて見えます。
何か新しいことを始めたいと思っている人に是非おすすめしたい映画です!
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