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詩 _ 「ガラクタ」

聞いてもらいたいことを
のみこむことを繰り返していたら
話していいことは何なのか
わからなくなった

そうしたら
聞いてくれる人はいたのだろうか
と考えはじめた

体のなかの隙間に言葉を追いやって
やがてそれはばらばらになり
ガラクタのように山になる
主が分解できないから
そのまま残るしかない

ときにガランと音をたて
体勢を変えるから
忘れられない

抗えず入り込ませてしまった言葉は
細い目と共に落ちていき
心の壁をヒリヒリさせる
もうどれが自分のものだったのか
わからなくなってしまった

本当はどんな感情をもっていたのかすら
思い出せない
ぼくはぼくを忘れてしまった
だけどそのことに気がつけずにいる

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