脱⽑症 #9 ( 治療と効果の実態)ASPJ調査報告
日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
◆当事者調査チームの感想
・効果があったとの回答が最も多かったステロイド局所注射療法が、子どもには使えないので残念に思う
・治療する時期、タイミング、期間なども気になる
・治療の欄を見て、こんなにも沢山の治療法があるのだとあらためておもいましたし、知らない治療法もありました。でも、こんなにも沢山の治療法があるのに確立した治療法がないというのは、なんだかもどかしい気持ちです。
・やはり頑張って病院へ行って見せたくない頭をお医者さんに見せて頑張って治療をしても、効果を得られないというのはかなりキツいことなのだと思います。
・保険の適用、適用外を知りたいと思いました。保険適用の治療が増えればいいなと思いました。
🔽治療の効果がすぐに出ない場合、気持ち的にも継続が難しいと感じるときにどんなケアがあればよいのでしょうか。
「治したい」この思いは医療従事者も同じです。しかし人間のメカニズムは大変複雑で様々な環境要素が関わります。すぐに効果の出るものは、副作用という代償が伴う事もあります。しかしこれらは悲観する事ではなく、一歩ずつ前に進んでいると感じてもらえたらと思うのです。今自分たちがいる事は先人達の多くの失敗や知見の上にあるからです。
とはいえ、ゴールの見えないマラソンをひたすらに走っているような辛さや孤独感を感じる事も分かります。そんな時、あなただったらどんな休憩場所があったらよいと感じますか?
一旦立ち止まって、歩いてきた道、今の現在地を改めてみる事、そして他にもいろいろな道があるのではないかと見渡してみませんか?
新薬の研究は続いていますので脱毛症の治療法は進化の道を進んでいますが、脱毛症を10年以上治療で通院されていた方が、一度治療から離れ数年後に完治されたケースもあるというお話も聞いたことがあります。
どんな道を選ぶのもあなた自身に選択権があります。ちょっと休憩してみようかな、他の道も歩いてみようそんな風に少しでも感じられたなら、他の皆さんがどのように過ごされているのか見てみてくださいね。
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