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すきなひとには言えない


こんなタイトルにすると、なんだか恋の話が始まるみたい。

そうではなくて。

自分のなやみとか悲しみをすきなひとにはなかなか言えない。

楽しく話をしているのに、暗い雰囲気にしたくない、というのもあるし、心配かけたくない、というのもある。
なにかしてほしいわけじゃなくて、ただこの気持ちを聞いてほしい、聞いてもらうなら、話すなら、このひとだ。というだいすきなひとはいるんだけど、話してしまったら泣いてしまいそうだし、泣くのはやっぱりはずかしい。

なんか親兄弟に話せないというのと、ちょっと似ているのかもしれない。

逆になやみをうちあけてくれて、うれしかったこともあるし、話してくれてありがとうと言われるくらいだと思うけれど、場合によってはじぶんより先に目がうるうるしてきてしまうであろうそのひとを想像して、すこし飲んでひとしきり笑ったあと、じつはね。のひとことが切り出せない。

そして気付くと、あれれ。切り出せないという小さななやみが増えている。
自分のこともたいせつに思ってくれているひとに、わたしがこんなになやんでいると言えていないことも、なんだか後ろめたい。

なんじゃら~。


このまま、もやもやしながら、なんだか目の奥に悲しみ源泉のいつでも崩壊しそうな涙のダム抱えながら、ダム溜まってんな~放水しないとな~と思いながら、でもぜんぜんそんなことありませんけどなにか?みたいなすっとぼけた顔して行くしかないのかな。

スナックとか、バーとか、ネットのなかのお悩み相談とか、深く関わっていない人に話を聞いてもらえる場所に需要があるのが、やっと実感としてわかってきた。

そんなことに今ごろ、ああと気づくなんて、なんというお気楽な人生だったんふぁ。

ふぁ~だよまったく。







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