【中学生にも分かるニュース解説!2023/8/1(火)】「トヨタ営業益、国内初の1兆円台 コロナ禍から生産・販売回復―4~6月期」
今日のニュース
アスパラガスtのニュース解説。
今日は、「トヨタ営業益、国内初の1兆円台 コロナ禍から生産・販売回復―4~6月期」
について解説します。
今日の復習教材
公民・・・為替(円高・円安)
需要と供給
通貨の両替のことを為替と言います。
具体的に言うと、毎日ニュースでも取り上げている
「今日の為替相場は、1㌦=〇〇円です」
っていうやつですね。
「ドル」が世界基準になっているので、「ドル」が取り上げられていますが、「ユーロ」、「元」、「ウォン」といった世界各国の通貨で、この為替相場が刻々と変化し続けています。
<円相場はどのように変化するのか・・・>
この為替相場はどのような原理で決まっているかというと、
その通貨の需要と供給で決められています。
ドルと円の関係で例を出して見ていきましょう。
例えば、私たち日本人がアメリカで生活したいと考えたら通貨はどのような動きになるでしょうか?
今持っている日本の円を、アメリカのドルに両替しないといけないですよね。つまり、円の需要が減って、ドルの需要が上がるということになります。こうなるとドルをの価値は上がって、円の価値は下がります。
つまり、円安の状態です。
逆もあります。アメリカの人たちが日本に旅行をしたいと考えたら通貨はどのような動きになりますか?
今持っているアメリカのドルを、日本の円に両替しないといけないですよね。つまり、ドルの需要が減って、円の需要が上がるということになります。こうなると、円の価値は上がって、ドルの価値は下がります。
つまり、円高の状態です。
こうやって日々、為替相場は変動していっていることになります。
ちなみに現在の為替相場は、
1㌦=140円前後
です。ここ最近の歴史の中では、超円安の状態になっています。
<円高・円安どっちが良い!?>
円高と円安ってどっちの状態が良いとか悪いとかあるのでしょうか?
これは、いろんな立場によって変わってきます。
一番代表的なのが、輸出業者なのか、輸入業者なのかというものです。
ここからは、日本の輸出企業、輸入企業にとって、円安と円高のどちらの状態が良いのかについて復習します。
今日のニュースは輸出業者のTOYOTAがテーマになっていますので、今日は輸出業者のみ解説しますね。
輸出業者は、外国に生産したものを売る会社です。
言い換えると、
「日本なら本来〇〇円で売るものを、アメリカの◎◎ドルで売る」
ということになりますよね。
例えば、100万円の車を輸出したいとします。
1㌦=100円の時は、これはアメリカでは10000㌦で売られることになりますよね。これが1㌦=200円になったとしましょう。つまり円安になったということです。1㌦=200円になると、日本で100万円の車はアメリカで5000㌦で
売られることなります。
日本ではまったく同じ100万円ですが、円相場の変化でアメリカでは10000㌦で売られたり、5000㌦で売られたりします。
もちろんアメリカの人にとっては、5000㌦で購入できた方が得ですよね。
つまり、輸出業者にとっては、円安の方がメリットがあるということになります。
ちなみに、今日は省きますが、
輸入業者も同じ考え方をしていけば、円高が有利であることが理解できるはず。
日本を代表する大企業TOYOTAの営業益が1兆円台に!!
さて、ここまで復習すれば、今日のニュースは少し深めることが出来ます。トヨタ自動車が8月1日発表した2023年4~6月期の連結決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比93.7%増の1兆1209億円と2年ぶりに増加しました。SMBC日興証券によると、四半期の営業利益が1兆円を超えるのは国内企業で初だそうです。
さて、コロナ等で大不況になっていた経済に復活の兆しが見えてきました。
これは、様々な要因がありますが、今日解説した「円安」の状態が加速していることも大きな要因の一つになっています。
上のグラフからも「円安」が加速している様子が分かりますよね。
TOYOTAのような大輸出企業は、今がとても有利な状況なんですね。
まとめ
さて、今日は「トヨタ営業益、国内初の1兆円台 コロナ禍から生産・販売回復―4~6月期」について、為替相場の観点から深めていきました。
いずれにしても、日本の大企業がこうやって好業績になるとうれしいものです。この機会に為替相場に注目して、みんなが知っている企業を分析してみても面白いかもしれませんね。
公民・・・為替(円高・円安)
需要と供給
みんなが学んでいる社会科授業は、
実際の社会とこうやってつながっています。
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