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【中学生にも分かるニュース解説!2023/8/7(月)】資源外交、アフリカ強化 経産省、鉱物獲得へ協力提案

今日のニュース

アスパラガスtのニュース解説。
今日は、「資源外交、アフリカ強化 経産省、鉱物獲得へ協力提案」

について解説します。

今日の復習教材

地理的分野・・・レアメタル
        レアメタルの輸入国

「レアメタル」とは、
リチウム・バナジウム・ガリウムなどの希少金属の総称
です。

よく、「レアメタル」という素材が存在すると勘違いしている人がいるので、注意しておきましょう。「レアメタル」という呼び方があるということは、その対義語も存在します。覚えなくては良いですが、今回は分かりやすくするために伝えておきますね。「レアメタル」の対義語は、「ベースメタル」。これは、一般的によく使われる鉄や銅のことをさします。

さて、このレアメタルですが、今やこれが使われていない製品があるのかと思うほど、私たちがお世話になっているモノのほとんどに使用されています。その中でも特に重要なものとして、「半導体」があげられます。
半導体とは電気を通すことが出来るものです。つまり、様々な電気信号が送られる経路みたいな役割を果たしているんですね。我々が使用している電気製品には必ずと言っていいほど搭載されています。つまり、

我々の生活の根幹を支えているのが「レアメタル」だ

と言えるんですね。

さて、この「レアメタル」はどこで採掘されるのでしょうか。

外務省HPより

実はレアメタルが採掘される場所はかなり偏りがあります。
主にアフリカ諸国、中国、ロシア、東南アジア、オーストラリア、南北アメリカになります。レアメタルが採掘される場所は世界のごく一部の地域なわけです。もちろん日本にはありません。

つまり、生活の根幹を担っている「レアメタル」についても、私たちが住む日本は外国から輸入しなくてはいけないんですね。

では、どのような国と関係を持っているかというと、

日本のレアアース輸入における中国依存度(2018年)
資源・エネルギー庁HPより

例えば、レアメタルの中のレアアースを例に出すと、中国に多く依存していることがわかります。

そんな中国がつい最近、このレアメタルをめぐって新たな動きを始めました。

レアメタルの一部に輸出規制をかけました。
これを言い換えると、日本にレアメタルが入ってきにくくなったということが言えます。
つまり、日本は、レアメタル獲得のために新しい道を切り拓いていく必要があるんですね。

資源獲得へ向けて、アフリカと連携強化へ

さて、ここまで復習すれば、今日のニュースはとても理解しやすくなります。

記事によると、西村康稔経産相が6日からアフリカに出張し、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国、ザンビア、マダガスカルの5カ国を訪問します。
なぜかというと、アフリカとの積極外交には、重要鉱物で中国への依存を減らし、安定的な調達先を多様化していく狙いがあるからです。

中国がレアメタルを全て輸出しないと言い出せば、日本のレアメタルは本当に少なくなってしまい、様々な産業に打撃を与えてしまいます。
そうすると、日本の企業は崩れてしまい、私たち従業員に支払われる給料にも影響してきます。
これを防ぐために、経済産業大臣がアフリカを訪問して、関係をより密にし、レアメタルを含めた鉱産資源を輸入していける体制を整えたいという狙いがありわけですね。

まとめ

さて、今日は「資源外交、アフリカ強化 経産省、鉱物獲得へ協力提案」のニュースについて考えていきました。
日本は、自分の国で資源をまかなうことが出来ないだけに、他国との関係性がより重要になってきます。そういった意味でも、外交はとても重要なんですね。今後も経済産業大臣の動向をしっかりと注視していく必要があります。

地理的分野・・・レアメタル
        レアメタルの輸入国

みんなが学んでいる社会科授業は、
実際の社会とこうやってつながっています。

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