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【絵本レビュー】 『したきりすずめ』

作者:日本昔ばなし
再話:石井桃子
絵:赤羽末吉
出版社:福音館書店
発行日:1982年

『したきりすずめ』のあらすじ:

「すずめやすずめ すずめのおやどはどこじゃいな……」代表的な日本の昔話です。情感あふれる文章と素朴で美しい丹緑画が完璧な絵本の世界を作りあげます。

『したきりすずめ』を読んだ感想:

誰もが知っている『したきりすずめ』ですが、これは絵に惹かれて貸していただきました。版画のような特徴のある絵がとても魅力的で、絵だけで十分楽しめる絵本だと思います。この絵本のもう一つの魅力は言葉。
「うまたちは1とうのこらずびんがびんがにひかってしまいました」
この「びんがびんが」だけでこの絵本を借りた甲斐があるというものです。
古い言い回しって子供たちにどうなの、と気にすることなかれ。耳に残る言葉はなんでも大好きな子供たち。子供用に話すことなんて全然ないと思います。うちの息子が2歳半くらいの時のお気に入りの言葉は、「あらまっ」でした。実家に帰った時にうちの母が言うのを聞いたんですね。YouTubeで日本昔ばなしでもつけようかしら。

『したきりすずめ』の作者紹介:

石井桃子
1907年埼玉県生まれ。1951年に「ノンちゃん雲に乗る」で文部大臣賞受賞。1953年児童文学に貢献したことにより菊池寛賞受賞。童話に「三月ひなのつき」「山のトムさん」福音館書店、絵本に「くいしんぼうのはなこさん」「ありこのおつかい」(以上福音館書店)、翻訳に「クマのプーさん」「たのしい川べ」(以上岩波書店)など多数。2008年老衰にて101歳で死去。


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