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大人が学ぶべき3つの理由

お立ち寄りくださり、ありがとうございます。
asm_noteです。

今回は「なぜ学ぶのか」について、自分の考えをまとめてみます。

私は、小さなころから学ぶことが大好きです。
新しい知識やスキルを身に付けたり、新たな知見や考え方に触れたりすることに、とてもわくわくします。
そんな私でも、改めて「なんのために学ぶのか」を考えてみると、明確に言語化するのにとても時間がかかりました。

こちらでは、私が考えた「大人が学ぶべき理由」を、以下3つの視点でご紹介します。


大人が学ぶべき3つの理由

  1. 人生の選択肢を広げられるから

  2. 学び成長することで幸福度が上がるから

  3. 個人の成長は、組織や社会の成長・繁栄にもつながるから


①人生の選択肢を広げられるから


「人生100年時代」(『LIFE SHIFT』著者リンダ・グラットン氏が提唱)においては、従来のライフプランとは異なり、人生がマルチステージ化し、多様な生き方・キャリア選択が広がっていくことが考えられます。

先述の『LIFE SHIFT』の続編『LIFE SHIFT2』では、未来の選択肢に向けて、人生のすべてのステージで学習に投資することで、人生計画がうまくいく可能性が高まることを示唆しています。(アンドリュー・スコット,リンダ・グラットン『LIFESHIFT2』2021)

また、デジタル化・グローバル化・少子高齢化など社会変化の激しい時代(VUCA時代)においては、知識・スキルは短命化し、大人になっても新たな技能や知識をアップデートすることが求められています。(佐藤瑠美 『仕事2.0』,2018)

学び、自分をアップデートすることで、今後のキャリアの可能性、選択肢を広げることができます。

可変な時代において、近年では国の支援制度も拡充が図られています。
その一方で、日本では社会人の学び(リカレント教育)がなかなか普及していないことが課題視されています。

・25歳以上の社会人が短期高等教育機関に入学する割合はOECDで最下位

(OECD「Education at a Glance2016」,2016)

・日本企業のOJT以外の人材育成投資率(GDP比)は、諸外国と比較して1995〜2014年まで常に最も低く、低下し続けている。

(出所:厚生労働省「平成30年版 労働経済の分析」2018)

・社外学習・自己啓発を行っていない個人の割合は46.3%

(出所:パーソル総合研究所「APAC就業実態・成長意識調査」2019年)

まずは私たち個人が、未来を見据え、どんな人生・キャリアをつくりたいかを考えること、そして今後の人生に必要な学びに自ら取り組む姿勢が必要です。


②学び成長することで幸福度が上がるから


よりよい自分・なりたい自分の実現(成長)のために、人は学びます。
目標に向かって物事に取り組むのは、とてもワクワクしますよね!

実は、自己実現を目指そうすること自体が、幸福度にも関わることが研究で明らかになっています。
まずは「なりたい自分」を考えることから始めてみましょう!

・夢や目標を持っている人の幸福度は高い。

(星渉・前野隆二「99.9%は幸せの素人」2020)

・人が幸せになる条件を因子分解すると、最も幸福度に影響があるのは「自己実現と成長」因子だった。

(出所:「パーソル総合研究所+慶應前野隆司研究室」)

③個人の成長は、組織や社会の成長・繁栄にも繋がるから


学び、自己成長することの本質は、「他者や周囲ひいては社会に貢献すること」だと考えています。

個人が成長し組織が成長することで、社会の成長・繁栄に貢献できます。
ここでは2つの側面で学びがどのように社会に貢献するかを考えます。

(1)ハードスキル(技術や知識など理論・手法に関わるスキル)を高めることによる貢献

①で述べたように、日本は社会人の育成に課題があります。また日本は経済成長率や労働生産性が低いことでも有名ですが、これは個々人のスキル不足にも起因しているといわれています。

ハードスキルを高めることで、個人や企業の競争力を強化することができます。経済産業省も、人材の競争力強化を目指し、一人ひとりの成長を通して社会経済の強化を図ろうとしています。(「変革の時代における人材競争力強化のための9つの提言」2019)

・日本の労働生産性は1970年〜常にG7で最下位。更に低下傾向にある。

(出所:公益財団法人 日本生産性本部「OECD加盟国の時間あたり労働生産性」2016)

・各国の経済成長率(1995〜2015年までの名目GDP成長率)は、世界最低。日本だけがマイナス成長率を記録している。

(藤井聡『「10%消費税」が日本経済を破壊する』2018,p.49)

(2)ソフトスキル(共感力や信頼性、コミュニケーション能力など個人の特性や対人関係に関するスキル)を高めることによる貢献

ソフトスキルを学ぶことは、人としての在り方・考え方にも影響します。
視座を高め「全体最適」で物事を考えられるようになったり、他者とより良い関わり方ができるようになったりすることは、周りの人にも様々なよい影響を与えるはずです。

人との関わり方についてオススメの本としては、
あまりにも有名ですが、不朽の名作2冊を挙げておきます。
いつまでも読まれる名作は、抽象的であるがゆえに汎用度も高く、いつ読んでも新たな気づきがあります。

  • 『道をひらく』松下幸之助(PHP研究所)

  • 『人を動かす』D・カーネギー(創元社)

特に教育の場では、教育者のソフト面での成長(保育や教育の内容・関わり方の変化)がダイレクトに子どもの指導の質や保護者の方への支援の質に直結します。だからこそ、私はどの現場にいるときも「まずは自分が進んで学び、それを周囲に派生することで職員の成長をつくる」ことを一番に大切にしています。
このように、学びを周囲に伝播させていくことまでを含めた学びのサイクルを回すようにしています。


まとめ

  1. 人生の選択肢を広げられるから

  2. 学び成長することで幸福度が上がるから

  3. 個人の成長は、組織や社会の成長・繁栄にもつながるから

以上が、私の考える「大人が学ぶべき理由」です。

これからも、社会人の学びについて記事を書いていきますので、気に入っていただけたらぜひスキ・シェア・サポートいただけますと嬉しいです♪

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