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アボンリーへの道 #30 

アボンリーへの道 #30   
Felix and Blackie ぼくの馬ブラッキー

あらすじ
フェリックスの父アレックは、愛馬ブラッキーを
老いている、という理由で売ろうとする。
それを防ぐため、エサ代を稼ごうと、
フェリックスは、ブラッキーを使って
運送屋を始めるが、失敗が続き……

コメント
男というのは、理屈よりも失敗から学ぶモノだ、
というのがアレックの父の口癖だったんだそうで、
そこからアレックも、我が子に失敗から学ばせようと
腐心するんですが……

この話の見どころは、フェリックスとハンクのレースでしょう。
これがきっかけで、ある意外な事件が起きます。
わたしはこれを見て、胸が痛くなりました。

「おれが悪かったんだ。
失敗から学ぶにしても、
あらかじめ教えておかなければ、
仕事もちゃんとできない」
みたいなことを、アレックがフェリックスに言って
謝罪します。

失敗から学ぶのも大切だと思う。
トライアンドエラーということで、
果敢に挑戦してこそ、
先に進める、という面はある。

フェリックスも、一生懸命に仕事をしてみて、
おカネを稼ぐことの厳しさとか、
やりがいみたいなものを感じたはず。

ブラッキーのためと言いつつ、
実際は自分の儲けのためだろう、とアレックは
息子を批判しますが、
だれだっておカネを稼いでいたら
儲けのことは考えざるを得ないはず。
安い給料ではやっていけないもん。

周囲の大人たちにからかわれながらも、
一人前をめざすフェリックスの
独立精神は、りっぱです。
見返してやる、というその負けん気こそが
キング家の証しみたいなものですね。
(セーラもヘティ伯母さんもそういうところがあるし)

フェリシティは最初から最後まで批判的ですが、
弟のことを思っていることは確か。
忠告をする彼女の言葉は
厳しいけれど、暖かかったな。

日本人は、とかくあらかじめ教わるのが当然、と
思っているところがありますね。
トライアンドエラーは、創造的な仕事には不可欠な要素。
よき指導者と理解者が、若者には必要です。

#テレビドラマ感想文 #アボンリーへの道

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