アボンリーへの道 #24
アボンリーへの道 #24
A Mother's Love ある母の愛
あらすじ
さる雑誌の作文コンテストのテーマが、「素敵なお母さん」。
フェリシティもサリーも応募すると張り切るが、
自分も応募するというセーラには、本気なのかと嘲笑する。
おまけにサリーの母クララとフェリシティの母ジャネットが
母親についての自説を繰り広げ、傷ついたセーラをさらに
傷つける。復讐を考えたセーラは、フェリックスとともに
ある作戦を立てる。
コメント
親子の縁とは、なにか。というのがテーマのストーリーでした。
血がつながっているのが一番、というクララとシルビア。
産むだけじゃ意味が無い、というヘティ伯母さん。
セーラはいたたまれない。
そのために、わざとニセ手紙をフェリシティに拾わせたりして
手が込んでいます。
その手紙のせいで、大混乱が起こるんですね。
病院で出産したのが原因の、赤ん坊の取り違えって
実際、ありうるのでしょうか?
ときは1930年代のはず。
近代医療制度においては
ちゃんと、予防処置はされているはずなんですが。
あと、クララがサリーを虐待している。
クララって、あんま、好きじゃ無かったけど
ますます、嫌いになりました。
ヘティ伯母さんも、なんでクララを友だちにしてるのか。
おしゃべりで下世話な噂好きで、
太ってて、いいところがない。
と、批判しつつ見ていますと、
ニセ手紙がきっかけで
クララが改心したんだそう。
相変わらず、口うるさいけど
サリーいわく、
「構いたいのよ」
サリーの方がおとなですね。
親子の絆について、
ヘティ伯母さんがクララとジャネットに
考えさせるように持って行くところは
さすがに頭がいいなと感心しました。
セーラにとってヘティ伯母さんは
実の母親のように思える存在。
その愛は、泉のように湧き出てくる。
ヘティ伯母さんが、
親子の絆というのは、実の親子の場合は否応なしだけど
わたしたちの場合は、選んだのだ、と
セーラに言った言葉が刺さりました。
母は偉大だ。
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