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アスクレピオスのアイデアノート
こんにちは。IN//SEKIの中尾です。
こんな病院があったらいいな・・・と考える実際に変革していく人々が海外にもたくさんいます。
今回は、その中でもアメリカのオーランドに創設された革新的な小児病院『NEMOURS CHILDREN’S HOSPITAL』を紹介します。
Nemoursは子ども向け医療の改革に取り組んでいるアメリカのNPO団体です。彼らが治療を必要とする子ども、家族にとってよりよい医療環境を考え新たな病院をつくるためにタッグを組んだのが、IDEO(アイデオ)です。
IDEOは世界で最も有名なデザインファームで、プロダクトや環境を使う人の視点で考え、これまでにない新たなものやサービスをつくりだす会社。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19137983/picture_pc_73348c1ced2d5cd3c600b2e9d336a92d.jpg?width=1200)
IDEOはまず、博物館、学校、おもちゃ屋、動物園など、子ども達が好みそうな場所や環境にヒントを見出しました。また、両親、家族、医師、看護師、サポートスタッフ、および外部の医療者にインタビューを実施しました。
インタビューの結果、病院のロビーにいる患者と家族には、初めての人、時折の訪問者、慢性疾患の人など、さまさまなレベルの方々がいますが、それぞれに最適化されていなかったという発見がありました。
彼らは、その発見と仮説をもとにデザインの外観、雰囲気、価値をテストするため、患者と家族を歓迎し、案内やサポートすることに焦点を当てたプロトタイプをつくりました。
その結果、病院に実装されたのは・・・
ケアチームルームID:ケアの継続性を確保するために、患者と家族がケアチームの各メンバーに紹介される仕組み。
フロアグリーター:コンシェルジュのようなグリーターは、家族に必要な情報を提供したり、質問に答えるシステム。
ファミリーラウンジ:プライベートダイニングルームには簡易キッチンがあり、家族で一緒に料理したり食事をする場所。
スマート救急部門:迎えられた患者は、病状によって分類され、すぐ適切な部屋にチェックインされる仕組み。
患者情報画面:医師と看護師は、処置室に入る前に患者情報にアクセスして、情報に基づいた会話を通して患者との信頼関係やよりよい治療につなげるシステム。
![nemours_外観](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19138003/picture_pc_4f418a3a7c76fcfc9ad72bf0e1f8c636.jpg?width=1200)
また、病院全体を暗くて辛い経験をする病院でも子ども達が安心し、笑顔になるようなカラフルなデザインにするなど、これまでに無かった設備・機能が組み込まれた病院になりました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19138066/picture_pc_b3c4db3af61a69efa07a1e0cacbe18b0.jpeg?width=1200)
NemoursのチーフメディカルオフィサーであるDr. Lane Donnelly博士によると、「Nemoursのアメニティはすべて、子どもだけでなく、両親や家族にも焦点を当てています。」と。
私たちアスクレピオスプロジェクトのメンバーも、NemoursやIDEOと同じ視点をもって活動しているので、このケースをみて勇気付けられました。
引用:A Hospital Centered on the Patient Experience | ideo.com
IN//SEKI 中尾
アスクレピオスは医療環境の未来について、一緒に考え、カタチにしていくラボでもあります。
医療者のみなさんが、ふと思い浮かんだ「こんなアイデアはどうだろう?」「こんなものが、あったらいいな」があったらぜひお聞かせください!
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19137853/picture_pc_e9368703e15b83bc627ebd544cd88960.jpg)
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