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ビリーアイリッシュが日本でも売れたの割と意味不明だよねw

最近スマホ版ウイニングイレブンで負けすぎて、八つ当たりで本棚蹴っ飛ばしたら小指痛めました三代目齋藤飛鳥涼です。

世の中にはなんでこんなに大衆から支持されてるのかわからない。自分には良さが全くわからないってものは多いと思う。俺にとって◯りやん・◯とりぃばぁのネタを面白く感じないのと同じである。

それは音楽の世界にも同じである。よくある例だと

◯ートルズは古いから良さがわからない。
◯K COMPUTERは難しすぎて良さがわからない。
◯ンバーガールはボーカルが聞こえないから良さがわからない。

などなど、挙げればキリがないがここらへんの意見は結構見かけることが多い例だと思う。そしてこの"良さがわからない"構文の餌食に現在最もなっているミュージシャンがこいつなのは間違いない。

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みなさんご存知天下のユニクロでTシャツを売り捌く女ビリーアイリッシュですね。世界的に大流行しており、今最も評価されているアーティストの一人だ。

個人的な話になってしまうのだが、自分はこの世界的なビリーアイリッシュムーブメントにはちょっと懐疑的に見てるところがあって、なんか必要以上に外野が騒いでる感が否めなかったんですよね。なんかどっかのメディアが現代のカートコバーンみたいなこと言ったりしてたべ?俺あの「現代の◯◯」みたいな言われ方されてるアーティストに疑いの目を持っちゃう悪い癖があって、「またまた〜どうせメディアが持ち上げたいだけやろ笑」みたいな感じで思ってたんですよ。

この人気ぶりよ笑。しかもあれよあれよとあっさりグラミー取っちゃったでしょ。俺の思考スピード以上にスターダムに駆け上がってるからほんと困るよね。まあここまではいいよ。単純に自分が海の向こうの事情についていけてないで済む話だからさ。問題はここからよ。

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まさかの「Bad Guy」が日本でドラマ主題歌に起用され、日本でもヒットしちゃうんですよね。スピーカーで鳴らすと静か過ぎて全く聞こえないでお馴染みのあの「Bad Guy」が、ドラマ主題歌としてお茶の間に流れるんですよ。絶対お茶の間に聴こえないじゃん笑。でもビルボードジャパン上半期ランキングでもトップ20に入るくらいには売れたわけで、9月にやる予定だった横浜アリーナでのライブは即完売という快挙まで成し遂げた。

ここで思ったのが、ビリーアイリッシュってどう頑張っても日本じゃ売れないタイプの音楽性なのに、なんでここまで売れてしまったのだろうかということだ。

世の中結局個性が強ければどうにかなる

まぁそんなわけでこの記事を書くに当たってビリーアイリッシュの音楽の魅力ってなんぞやって思って、音源を聴き直したり、彼女を特集した書籍読んだり、Google先生を使っていろんなビリーアイリッシュにまつわるネット記事を見てみたりしたわけ。それらのネット記事でよく見たビリーアイリッシュの魅力がこれね。

・18歳で若い!
・ファッションが個性的!
・MVが独特
・歌詞が暗い!
・ダークな雰囲気!
・言動がかっこいい!

音楽の話題少すぎません???????

「今さら聴けないビリーアイリッシュ」とか言っときながらスッカスカな内容の記事ばっかでほんとさぁ。ここまで音楽の話題が無視されるなんて珍しくない?欅坂だってもうちょい音楽性の話されてるよ?歌詞が暗いって言っても、英語できない人が大半の日本じゃたかが知れてるよ?

なんか~聞いた話によると、ビリーアイリッシュってSNSを通じてなんか発言したりするらしいじゃないすか。だから実際どんなこと言ってんのか、ちょっとググってみたわけ。

「私の音楽は若い子たちにとってバグなの」
「女性たちは言いたいことを言って、やりたいことをやって、感じたいことを感じるべき」
「なんでもラベリングしなきゃいけないのはおかしい」

やべーちょーかっけー(白目)。

こんなん言われたらミーハー女も簡単にビリーアイリッシュしゅきぃ💛って言っちゃいますわな。というか10年代って強い女性がポップアイコンとして支持される風潮が強くなった時代みたいなところあるじゃないですか?ディズニーのプリンセスだって王子様のキスを待つか弱いプリンセスから、手から氷出すありのままの姿見せるプリンセスに変わったでしょ。そんな感じでビリーアイリッシュの成功の要因はかなりキャラありきなのかなって思っちゃうんだよね。

というのも日本の音楽リスナーって元々アイドル大国ってこともあってアーティストを神格化するあまり、アーティストをアイドルのように扱ってしまうとこがあるんですよね。古くはミスチル桜井、最近だとKing Gnuの井口じゃなくて井口さんみたいなあの感じですよ。そんな感じでただでさえ一般層への参入が難しい洋楽勢が日本で成功するには、まずキャラクターが一つのとっかかりにならざるを得ない現状なんですよね。

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こちらはみなさんご存知レディガガとケイティペリーですね。どちらも2000年代末に頭角を現したアメリカの歌姫ですけど、日本で有名なのは圧倒的にガガの方ですよね。個人的なイメージではヒット曲の数だとそんなに変わらないはずなのにここまで知名度に差があるのは、ガガ特有の派手な衣装や物議を醸す言動みたいな、目に見えるキャラの強さが日本におけるガガの知名度の高さの要因だと思うんですよね。まぁガガの場合一時期アホみたいに日本に来てたってのもあるだろうけど。

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それとオアシスとブラー。こちらも日本での知名度は圧倒的にオアシスの方が上なのは、やはりギャラガー兄弟というUKロック史に残るキャラの強いフロントマンの存在が大きいと思うんですよね。(余談だが俺のダンスやってる知り合い曰く、ダンス界隈ではデーモンアルバーンはゴリラズの人であって、ブラーは存在すら知らないらしい)

結局タイアップほど強いものは無い

やっぱりテレビのタイアップって今でも強大な力を持っていて、ビリーアイリッシュのようにタイアップをきっかけに知名度を獲得した海外アーティストは数多く存在する。

近年で有名なのはテラスハウスのテーマ曲に起用されたテイラースウィフトとThe 1975だろう。前者は単独で東京ドーム2days、後者はスーパーソニックのヘッドライナーと日本でもスタジアムクラスでライブが出来る数少ない海外アーティストだ。ドラマの主題歌にもなったエドシーランや、CMでもよく使われるブルーノマーズなどもその例だろう。しかしただタイアップすりゃ有名になれるかって言うとそういうわけにはいかないケースもある。

そのケースこそまさかのロック界の王者ビートルズである。ここ数年でもビートルズはかなり多くの曲がCMに起用されているのだが、そのほとんどがカバーバージョンでの使用である。どうやらビートルズの楽曲使用量が高額らしく、苦肉の策としてカバーバージョンで代用しているようなのだ。そのため本家の曲を聴くと「この曲ビートルズの曲だったんだ!」という現象が起こりがちで、ビートルズの曲と認識されてないがゆえに意外と新規層を獲得し辛い状況になりつつあるのが現状だ。またレッドツェッペリンも楽曲使用のハードルが高いアーティストで有名で、同じハードロックではディープパープルの方が一般層の楽曲知名度は高い印象はある。

キャラクターの強さ、そしてタイアップという日本で売れるための2つの条件を考慮すると、海外アーティストの中でもクイーンが日本で圧倒的な支持を得ることが出来たのは納得がいくだろう。豊富なタイアップとフレディマーキュリーのキャラクター性は強烈な武器だ。数年前NHKが行った好きな洋楽アーティストランキングでビートルズ、マイケルジャクソン を抑えて1位に立つくらい、日本でのクイーンの浸透度は洋楽アーティストの中でも群を抜いてるのは上記の影響がでかいと思われる。

ミーハー視点でのビリーアイリッシュの音楽性

それでもビリーアイリッシュの日本での成功って異質だと思うんですよね。なぜかっていうと前述のクイーン、オアシス、レディガガと違って音楽性が明らかにダークすぎるからだ。

前述のメンバーと比べると明らかに異質だと思う。日本で売れる傾向の音楽性とは完全にかけ離れてるからだ
。そして日本人が最も苦手なヒップホップ的手法も当たり前のように取り入れてるしね。ほんと奇跡だと思うよこの日本での売れ方。そんなこんなでビリーアイリッシュの日本での成功の理由を長い間考えてた時、あることに気づいた。

「ミーハー層の視点で考えてみたらビリーアイリッシュ相当新しい音楽に聴こえるんじゃね?」

というわけで一度ミーハー視点で考えてみることにしてみた。

まずは近年の日本でもヒットした洋楽のポップス群とビリーアイリッシュの曲を並べてみた。確かにこの並びでビリーアイリッシュが来たら真新しく感じますね。ていうかテイラー売れすぎじゃね笑。ミーハー的観点で見るとこれまでの日本でヒットした曲たちの共通点は、どれもパリピ的な明るさを持っているという点だろうか。これに関してはEDMの流行やTik Tokの影響がもろに現れた結果だとは思う。その流れでパリピとは程遠いビリーアイリッシュが海の向こうの新たなスタンダードとしてやって来たら、新しいもの好きのミーハーは食いつくに違いないだろう。また「Bad Guy」のドロップの部分?(有吉風に言うとおしょんこぽんぽんの部分)なんかは完全にEDMを意識した作りなので、これまでのミーハー洋楽層にも簡単に受け入れられたのだろうと思われる。

続いて近年の邦楽のヒット曲群と比較してみる。邦楽と洋楽の比較なんて根本的に的外れだろうと思うかもしれないが、個人的にはここから見えることがあるだろうと思い比較してみた。

上記のあいみょん、髭男、King Gnuはビリーアイリッシュ同様サブスクリプションサービスでのし上がって来た若手アーティストだ。簡単に言えば今若者層からの支持が熱い3組と言っても差し支えない。この3組と比べるとビリーアイリッシュが明らかに違う点がある。それは圧倒的に音の数が少なくスタイリッシュだということだ。ミーハー層からするとここまで音数の少ない音楽なんて、親がブライアンイーノでも聴いて無い限り慣れ親しんでいないはずなので新しく感じるのでは無いだろうか?それに加えて彼女のウィスパーボイスは耳元で囁くようなミキシングがほどこされており、いわゆるASMRにハマりつつある若者層から受け入れられていだのではないだろうか。

以上が音楽性の観点で見たビリーアイリッシュの日本での成功の要因だと思うのだがいかがだろうか。なんかこんな風に書いていると、こいつビリーアイリッシュのこと嫌いなんやろなぁって思われてそうだけどそんなことないからね?俺ユニクロでビリーアイリッシュのTシャツ2枚買うぐらいには好きだからね?まあそんなわけで最終的な結論を出そうと思うんだけど、ここまでうだうだと書いておいて、それ言うかって感じになるだろうが言わせてほしい。





ビリーアイリッシュが売れた要因は
音楽10 % キャラ90%

以上

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