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フリーランスへようこそ

由香、フリーランスへ、ようこそ(笑)。

社員編集者とフリーランス編集者の違い、私はあまりきちんと考えたことがなかった(私は、しっかりと意志をもってフリーランスになったわけではないから)けど、確かに由香の言う通りかも。

社員編集者は管理職的な、予算管理や進行管理、スタッフのマネージメントのような部分が求められることが増えるよね。でも、私もその部分は、実際にはそんなに好きな業務ではない(笑)。


やっぱりモノを作る楽しさみたいな、そういうのを仕事にできたらいいなと昔から漠然と思っていて、音楽、ファッション、その他アート……、大好きなそういうものに関わりをもって生きていきたかったから、雑誌の編集者になれたのは本当に幸せなことだった。


でも、たとえば年次が上がったり、ポストについたりすると、実際にモノを作る現場からは離れていくことになるよね。(そんなに長く会社に勤めなかったけど)


年をとっても現場でモノを作るプロとしてやっていきたくて、会社で要求される仕事の範疇からはみ出ることもやっていきたいなら、フリーランスになるのがいいのかもね。(ただ、依頼された仕事をただこなすだけになってしまうと、せっかくフリーランスになったのにつまらないから、そのあたりを自分で上手にコントロールしなきゃなと思ってる……)

ただ、これから年を取って、若い世代とだんだん感覚がズレてきて、アイデアも枯渇してしまったら……(笑)
クリエイティブで生きていきたい人間としては、そんなことを思うと、ちょっと恐ろしいけど、そういうためにも「ひらめき」を大事にして、思い浮かんだ感覚を具体化していくのは大事だよね。

正直、私はそんなにアイデアがひらめくほうではないと思ってるよ。パッと思いついたひとつのアイデアを、そのまま世に出せるほど瞬発力が高くないし、アイデアの精度も高くないのかもしれない。


ただ、思考を深めていく作業はとても好きで、どちらかというと偶然ひらめいたものを、「どうしてそう思ったんだろう」「なんでこれがいいんだろう」「もっとこうしたほうが伝わりやすいかな」みたいに、肉付けしていく作業が得意だと思ってる。
この部分が、編集者として企画を作るときに役立っている能力かな。

ひらめきやすい場所や時間は、由香は朝がいいんだね。
私は、時間はあまり決まっていないかもしれないな。


でも、ひとりの時間・場所じゃなくちゃ、絶対ダメなの。部屋の中でひとり…っていう意味だけでなくて、くつろげるカフェでひとりとかでもいいんだけどね。周りに干渉されない環境じゃないとできないの。


あと、好きな街を散歩したりお店をぶらぶらしたりするのも大事だと思ってる。何かがちょっと目の端に入ってきたときに、「あ」と気づけることがあるんだよね。それで、考えながら歩きまくったり、カフェに入って必死でメモを取ったりすることが多いかな。

そういう意味においても、フリーランスっていいよ。
会社のデスクだと、集中したい作業中でも、どうしても他の人に突然話しかけられたり、電話が鳴ったり、周りの目が気になったりするけど、フリーランスは自宅で孤独に作業ができるし、散歩もし放題だから(笑)


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