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やり抜く力が不可能を可能に! | セブンセンスマーケティング株式会社 | 企業インタビュー

Today's President

宮田昌輝さん

宮田昌輝さんは、沼津高専から筑波大学へと進学後、これまでに4回の起業を経験し、セブンセンスマーケティング株式会社をセブンセンスグループのグループ会社として設立しました。Webマーケティングなどの事業を手掛けるほか、「みえるクラウド ログ」という業務可視化ツールの立ち上げ、運営もされています。また、若者チャレンジファンドの設立や沼津高専の非常勤講師としても活躍中です。

セブンセンスマーケティング株式会社HP

インタビュー

Q1. 現在取り組まれている事業領域とそのターゲットについて

現在、「みえるクラウド ログ」というサービスを提供しておりまして、これは企業向けのITサービスです。みえるクラウド ログはパソコンにインストールするだけで、誰がどんな仕事をしているかを全自動でみえる化できるツールです。最近はリモートワークが増えており、企業からすると、社員が隠れ残業など働きすぎていないか、どの仕事で躓いるかが見えにくくなっています。リモートワークをやめる企業も増えていますが、リモートワークは子育てや介護をしながら働くことができたり、遠方の会社に就職することができたりと、非常に良い働き方だと考えています。この働き方を支援するためのツールとして、「みえるクラウド ログ」を提供しています。

「みえるクラウド ログ」サービスページ

Q2. 会社を立ち上げた経緯について

現在、私自身の会社立ち上げは4社目になります。最初は学生起業から始まり、その後も常に新しい事業を立ち上げてきました。1社目は大学生の時、同級生が起業するということで、その同級生と一緒に立ち上げたのが最初の会社でした。当時は起業したいという気持ちよりは、チャレンジしてみたいという気持ちが強かったですね。
起業することへの不安や恐怖は、最初の一回でかなり薄れました。私にとって、起業は引っ越しのようなもので、最初は不安でも、2回目以降は慣れてしまうものです。そのような感覚で、会社を何度も立ち上げてきました。

Q3. 会社を経営する上で最も大変だったこと

一番大変なのは、重たい決断をすることです。例えば、数年間磨き上げてきたプロダクトをやめる決断など、自分の中では素晴らしいと思っているものでも、稼げていないと事業を続けるのは難しいです。特に1社目の家計簿アプリ事業では、BtoCの家計簿アプリを続けるか、BtoBのソリューションに転換するかで社内で大きな議論がありました。結果として私はその会社を退職しましたが、厳しい決断をすることが多かったです。

Q4. 高専生は起業に適した人材か

これには両面があると思います。高専生は未知なる課題に向き合うことが多く、特に実験や実習などでその力を養っていると思います。この経験が、私自身の起業においては未知なる課題に対処する力になりました。一方で、高専生は技術に特化しがちで、総合的なスキルを持つことが難しいという側面もあります。起業は総合格闘技のようなもので、技術だけでなく、営業や法務、マーケティングなど、様々なスキルが必要です。高専生は未知なる課題に向き合う力は強いですが、総合的なスキルを磨くないしはそういった力がある仲間を探す必要があると感じます。

Q5. 宮田さんご自身の学生時代について

高専時代はとても厳しくロジカルに物事を考えるタイプでした。特に印象深いのは、寮内外泊というルールを作った経験です。他の寮に泊まることが禁止されていた中で、そのルールを変えるために2年間かけて先生や寮の役員を説得し、公式に認められるようにしました。この経験から、本気で向き合うことで社会のルールや世の中も変えられるということを学びました。
また、東日本大震災のボランティア活動からも大きな影響を受けました。当時、私は高専生だったため何もできないと思っていました。しかし、ある活動で関わっていた大人の方々にボランティア活動への意思を伝えると、交通費や宿泊費の支援をしていただけることとなり、被災地でボランティア活動に参加することができました。自分の行動が社会に影響を与えられることを実感し、この経験が、起業をしていくチャレンジ精神に繋がりました。
編入先の筑波大学では、周囲で起業している人がいたため、私の中の普通が変わり、起業への勇気を持つことができました。

Q6. スタートアップの経営者に必要な能力について

一番大事なのは、逃げずに取り組み続ける姿勢だと思います。システム開発が得意だから成功するわけではなく、向き合い続けることが成功に繋がります。目の前の課題やお客さんに対して、めげずに向き合い続けることが大事だと思っています。

Q7. 若者チャレンジファンドしずおかの設立ついて

若者チャレンジファンドしずおかや静岡を盛り上げる活動は、私自身が多くのものを静岡の先輩方から受け取ってきたからこそ、その恩返しとして行っています。ボランティア活動の経験などから、若い頃にたくさんのサポートを受けたことが今の私を作っています。だからこそ、若い世代に対してチャレンジの機会を提供し、彼らの成長をサポートしたいという思いで若者チャレンジファンドしずおかを設立しました。

若者チャレンジファンドHP

Q8. 日常生活で大切にしていること

日常の生活で大事にしているのは「よく寝ること」です。よく寝ることでストレスが減り、人に優しく接することができます。よく寝ることで大抵の問題は緩和するのではと思っています。

Q9. 10年後、宮田さんご自身はどのようになっていたいか

良い会社を作っていたいと思っています。良い会社の定義は様々ですが、稼げていることや従業員の給料が高いことだけでなく、社会に良い影響を与える会社でありたいと思います。静岡を代表するベンチャー企業として、社会に貢献できる活動を続けていきたいです。

Q10. 若者へのメッセージ

何でもいいのでチャレンジすることが大事です。学生だからこそできるチャレンジが多いですし、その経験が将来に繋がります。自分の人生の中で気になることやワクワクすることに向き合い、チャレンジしてみてください。それが皆さんの人生をより明るくすると思います。

執筆者の感想

宮田さんのお話の中で特に印象に残っているのは、高専時代に経験された東日本大震災でのボランティア活動についてのお話です。宮田さんの言葉から、思い立ったらすぐに行動に移すこと、そしてそこで得た人との繋がりを大切にすることの重要性を学びました。今回のお話を心に刻み、これからは人との繋がりを大切にしながら、自分の活動に取り組んでいきたいと思います。


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