Not!to do listを作ろう
日々働いていると、実に色々な気付きや発見がある。好きな仕事に思い切り夢中になれる時はワクワクするし、それが誰かの役に立っていたり、誰かを励ませたりできたときは尚更だ。
しかしもちろん、楽なことや楽しいことばかりではない。おそらく皆さんも「むむむ?」と思う仕事や相手に遭遇した経験は、きっとおもちのことだろう。そんな時に忘れたくないのは、仕事で大切にしたい価値観や自分自身を守れるのは、自分しかいないということだ。
柔軟に対応したい!でも…
今の私は、個人事業主のライターとして働いている。何の仕事をいくらの報酬で受けて、どのくらい働くのかを決められる立場だ。
働き方や報酬体系は、いわゆる正社員とは色々な点で異なっている。例えば、仕事の依頼を受ける時は「業務委託契約」を結ぶことが多い。これは、事前に依頼を受ける業務内容を互いに明確にしたうえで、その範囲において仕事を遂行するというものだ。
・週に一度編集会議に出席し、取材や記事の進捗を報告。翌月のコンテンツになりそうな案を提案する。
・インタビューを行い、取材後5営業日以内で2000文字の記事を納品する。
・打ち合わせが必要な際は、要した時間を時間給で請求する。
「YES!」という前に考えたいこと
このように「働くルール」を明文化することは、事前にお互いの業務の期待値やスケジュールを調整して、気持ちよく働くために必要なこと。
もちろん仕事を進めていくと、柔軟に対応すべき点がでてくる。私も「ルール通りでなければ仕事をしない」というスタンスでは全くないので、お互いによってやりやすい方法で、そしてしっかり目的を達成できるような仕事につながるよう、その都度交渉させていただく。幸いにもこれまで、私は多くの素敵な仕事やクライアントさんに恵まれてきた。
しかしなかには、「えっ……これはきびしい…」と言いたくなるような仕事の依頼を受けてしまったこともある。
・仕事の開始後に、追加の依頼がとめどなく出てくる。
・突然「至急対応してください」という連絡がくる。
・事前の契約がないにもかかわらず、複数回の利己的な修正を求められる。
こうした依頼を受けた時、以前の私は比較的すぐに対応する方だった。一度メッセージを開いてしまうと見なかったことにするのは難しいし、クライアントさんの依頼だし、急ぎといっているし、お給料をもらって仕事をしているわけだから、頑張らなくてはいけない。
しかし客観的に考えてみると、実は依頼の内容そのものが理不尽であったり、先方が(なぜか)高圧的な態度を取っていることもある。
例えば
追加で●もお願いします!期日は●です!
というメッセージがきても、そもそも追加の発注を引き受けるとは言ってないし、期日の相談すらないのは少し失礼かもしれない。また、追加で対応した分の料金はどうなるのだろう?ともやもやが残ってしまう。
しないことリスト「Not to do list」を作ろう
こうして個人事業主になって働いてから色々と経験するなかで、自分が気持ちよく仕事と向き合うためには「しないことリスト」を作成するのが効果的だと感じるようになった。
もちろんこのリストは随時アップデートできるし、「しないこと」ではなく「仕事をする際に必ず守りたいこと」でもいいと思う。今の私は、5つの「しないことリスト」を大事にしている。
1.自分を大切にしない相手とは距離をおく
突破的な依頼が多い、高圧的な態度をとる、なんとなく相性がよくないと感じた相手とは距離をとる。「なんだかな〜ちょっとな〜」と感じる自分の心の機微を信じる。往々にしてその感覚はあっているから大丈夫!
以前「直観」について書いたnoteはこちら。
2.対応できない時間にメッセージは確認しない
こまめにメッセージを確認するのはとても大切だが、すぐに対応できない依頼がきているのを見ると、ただ単に精神的な負担になる。なので思い切って通知をオフにする時間をつくる。
3.都合の良い人にならない
意外にも相手は「やってくれたらラッキー!」くらいで物事を頼んでくる場合もある。少し肩の力をぬいて、できないことや(どうしても)やりたくないことには、NOをいう勇気をもつ。
4.無理にスケジュールをこじあけない
「ちょっと無理をすれば急なMTG依頼にも対応できるな…」など、ちょっと無理する考えを捨てる。自分の首は自分で絞めない。少しの積み重ねが、あとあととても苦しくなる場合もある。
5.報酬を聞かないまま依頼はうけない
仕事の依頼をいただく時、追加の発注をいただく時は、必ず報酬について明確にしたうえで取り掛かる。「追加で仕事は増えるが、報酬はそのまま」という状態にはしない。
仕事をするうえは、クライアントや仕事の発注先の要望が絶対で、受ける側はすべてに従うべきとは限らない。少し冷静になって物事をみてみると、すべての依頼に「YES」と答えるべきでないこともわかってくる。
もちろん、可能な限り細かい部分まで業務のすり合わせができるのが最も望ましいとは思う。でも「ちょっと困った…」という状態が続いている時は、一度「しないことリスト」を作成してみると、少しはもやもやが整理されて楽になるかもです^^
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