金銀山から自然エネルギー

日本に約1万4000ある島の1つで日本海側最大の佐渡島(新潟県佐渡市)。江戸時代には日本最大の金銀山が江戸幕府の財政を支え、西回り航路の寄港地として海運でも栄えた。世界的にSDGs(持続可能な開発目標)が重要な令和の今、自然エネルギーの島を目指す官民の取り組みが加速している。

佐渡島は発電の9割以上をディーゼルによる火力発電に依存し、環境負荷や燃料輸送費用が大きい。災害リスク上の問題もある。再エネ導入拡大によって地域経済の活性化や防災力の向上などにつなげ、持続可能な循環型社会を目指す。

家庭や企業への太陽光発電設備や電気自動車の導入も後押ししている。23年度からはエコキュートなど高効率エネルギー設備やまきストーブの購入支援に加え、一般開放ができる施設にEV充電インフラ設備の導入支援も進める。脱炭素化に向けた設備投資を官民あげて加速する。

トキの住む島として環境対応を進め、SDGsがアルファベット表記の中にも内在する佐渡島(SaDoGaShima)。新潟県は22年3月に自然エネルギーの島構想を打ち出した。50年に温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする挑戦は、人口減時代の全国各地の離島にとっても一つのモデルとなり得る。

#日経COMEMO #NIKKEI

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