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No.37自発的な変化を手伝う「触れる」の効果。

以前、桜美林大学の山口創教授のセミナーを受講したことがあります。

山口先生は「触れる」とうい行為が、人にどのような影響を与えるかについて研究をしています。

著書も何冊もあるので、興味のある方は読んでみてください。

今回は、山口先生のお話の中で興味深く思ったことについてまとめてみました。

記事の最後に、内容をA4にまとめたPDFを100円でダウンロードできます。社内、施設内での勉強会や研修で使用して頂くきたいと思い作成しています。配布について施設利用者・ご家族・スタッフ・法人内は制限しませんが、販売・営利目的のセミナー。講座での配布は禁止です。販売する商品に無断で添付することも禁止です。

相手を思って触れることで、自分も癒される

母親が子供を抱っこするとき、恋人同士で触れ合うとき、触れる相手を思い ながら手を動かします。

 自然と手はゆっくり動きます。 その時、お互いの心の距離は近くなり、触れる側・触れられる側の両方に 幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌されます。

 相手を思って触れる事で、自分も癒され幸せな気持ちになるのです。

想いが強すぎると、相手が重荷に感じることも

愛情を持って相手に触れることは良いことですが、触れる側のエゴや自分本位の気持ちが強いと、相手の負担になることがあります。

例えば親が「頑張れ」と思う気持ちが伝わると、子供は親の期待に応えようと
頑張れないといけないと、重く感じることがあります。

また、一生懸命に良くしようと思いながら行う施術も、受ける側には重いです。

想いを持たない、何も考えずに「触れる」と、どうなのか?

何も考えず、思わずに触れるということは触れる側のエゴがありません。

触れられる側は何を受け取るのでしょうか?

触れられた側は、自分の欲しい想いを受け取ります。

<例>

◆ 寂しい気持ちでいっぱい → 一人じゃないよ

 ◆ 誰からも認めれていない → 頑張っているね 

◆ 不安でいっぱい → きっと大丈夫

こんな風に、自分の欲しいメッセージを手から自発的に受け取ります。

触れられる側は、触れる側の想いを自由に創造することができる。
心の空白を埋めて、自発的に変化をすることができる。

フットケア施術者の触れ方のコツ

では、丁寧で優しさを感じるけれど、決して重くない心地の良い「触れ方」のコツを教えましょう。

足爪ケアの後に、保湿をしています。この時、短時間ではありますが心地よさを感じてもらえるよう工夫をしています。

1. 触れた肌の温度、湿度、弾力を感じる

2. 呼吸を整え、手は肌に密着させてゆっくりと動かす 

3. 手を温めてから触れる

4. 触れる側が落ち着いて、リラックスする

5. 相手の変化を期待しない

※ビニール手袋を着用していても「触れる」効果はあります。介護の隙間で、取り入れてください。きっと気持ちが潤います。

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