ASHURA

音楽が好きです。 公開している小説は、1話目があるサイトで佳作に選ばれたもので、それの…

ASHURA

音楽が好きです。 公開している小説は、1話目があるサイトで佳作に選ばれたもので、それの続きをつらつらと書いています。 曲を聴いてきて浮かんだ物語を小説にしたり、音楽ネタを描いたりできればと思っています。

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ESCAPADE -3-

週の半ばの仕事帰り。 駅までの道を歩いていると、突然右耳のイヤフォンが外れる。 宏太「綾さん。」 右を振り向くと、彼がニッと笑っていた。 宏太「何回か呼びかけた…

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5年前
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ESCAPADE -2-

後日、由紀から呼び出しがあった。 由紀は先日の食事会、もとい合コンを開催してくれた友達その人。 私のために開催してくれた合コンを、当の本人である私がドタキャンを…

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5年前
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ESCAPADE -1-

彼氏がいなくて、早幾年。 若い頃は理想もあったし、妄想も沢山したけど、もう夢見るだけではいられない。 周りは次から次へと、結婚、妊娠、出産…。 綾「私、おいてか…

ASHURA
5年前
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ESCAPADE -3-

週の半ばの仕事帰り。

駅までの道を歩いていると、突然右耳のイヤフォンが外れる。

宏太「綾さん。」

右を振り向くと、彼がニッと笑っていた。

宏太「何回か呼びかけたんだけど、気付いてくれないから。」

そう笑いながらイヤフォンを渡してくれる。

宏太「お疲れさまです。」

綾「お疲れさま。宏太くんも仕事帰り?」

宏太「うん。それで駅向かってたら、綾さんがいたからちょっと走っちゃいました。」

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ESCAPADE -2-

後日、由紀から呼び出しがあった。

由紀は先日の食事会、もとい合コンを開催してくれた友達その人。

私のために開催してくれた合コンを、当の本人である私がドタキャンをしたものだから、当然お怒りの様子。

由紀「ちゃーんと理由、教えてくれるよね?」

お怒りと言っても長い付き合いなので、本気で怒っているわけではない。由紀は何かと抜けている私をいつも心配してくれて、その度に背中を押してくれたり手を貸して

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ESCAPADE -1-

彼氏がいなくて、早幾年。

若い頃は理想もあったし、妄想も沢山したけど、もう夢見るだけではいられない。

周りは次から次へと、結婚、妊娠、出産…。

綾「私、おいてかれちゃったなぁ。」

残業終わり。

駅のベンチで電車を待ちながら、ため息が溢れる。

??「電車、ないんですか?」

綾「………へ?」

突然隣から声をかけられ、素っ頓狂な声が出てしまった。

??「あ、独り言でしたか?すみません、

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