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ChatGPTで「なろう小説」を書こう!

こんにちは。葦沢です。ChatGPTは楽しいですね。

今回は、私がChatGPTで小説を書くノウハウをまとめた『あしざわ法典』を参考にしながら、異世界系ライトノベル、いわゆる「なろう小説」の書き方をご紹介します。

『あしざわ法典』は以下にて無料配布しております。こちらに記載した内容以外にも多くのお役立ち情報を載せておりますので、ぜひお読み頂ければと思います。

ちなみに「あしざわ法典」は、ChatGPTのノウハウを提供することだけでなく、多くの方にマナーを知ってもらい、画像生成AI界隈のような混乱を防ぐことも目的として執筆しております。

こちらにも1章にマナーについて記載しましたので、ぜひご一読ください。

1.守るべきマナー

・どのようにAIツールを使ったか記録する

 AIツールを使う際には、必ずどのように使ったのか説明できるようにしておきましょう。偶然、他人の文章と同じ表現を書いてしまった場合には、それが盗作なのか、それともAIが書いてしまったものなのか、たまたま一致しただけなのかを、第三者が判断する必要があります。特に、AIに生成してもらった文章を人間が修正する、という作業を繰り返すと、どこがAIの文章でどこが人間の文章だったか、分からなくなることが多いです。
 
 ChatGPTであればチャットのログが残るので、重要なチャットは削除せずに、何に使ったのか分かるように適切な名前を付けて保管しておきましょう。AIの文章を元に人間が修正する場合は、元になったAIの文章をメモ帳などにコピペして保存しておくとよいでしょう。

・他人の著作物を入力しない

 投稿サイトで公開されている他人の小説や、書籍に書かれている文章など、他人が著作権を持っている文章をChatGPTの入力に使ってはいけません。著作権違反となり、罰せられる可能性があります。画像生成AIでは、他者の画像を使ってImage2Imageという画像から画像への変換を行う行為が問題となっています。これは文章であっても同じです。

・自作の文章であると主張しない

 AIを使って生成したにもかかわらず自分で書いたと嘘をつく行為は、不誠実であり薦められるものではありません。読んでいて違和感に気付くことができる内容であり、すぐに種明かしされるのならばフェアであると言えますが、ChatGPTの文章はパッと見ただけでは分からないほど高精度です。後から「AIの文章だった」とばらしても、読者は騙されたという不信感を抱きやすいです。できる限り、AIを使った文章であることを事前に相手に明示しましょう。小説であれば、あらすじや紹介文にどのAIツールをどう使って書いたかを簡潔に記載しておくとよいでしょう。 

・AIツールを使うことが許されている場面で使用する

 大学のレポートなどで「AIツールを使って書いてはいけない」というルールが課せられている場合には、それに従いましょう。AIを使って生成した文章かどうかを検出する手法の研究も進められています。「どうせバレないだろう」という考えは、浅はかであると言わざるを得ません。

・AIを使って大量に生成した文章で迷惑をかけない

 筆者も諸事情によりあまり強くは言えませんが、例えば文学賞に大量の小説を応募してしまうと、審査側に迷惑をかけてしまう可能性があります。下読みにかかる時間が膨大になれば、コストがかさみ、次回の開催ができないという事態もありえます。コンテストによっては一人当たりの応募数が限定されていることもあるので、ルールを守りましょう。そうでない場合でも、常識的な応募数をおすすめします。

・セキュリティ上の問題がある情報は入力しない

 OpenAIの規約には、「ChatGPTに入力した内容は学習データとして利用される可能性がある」という内容が明記されています [1]。企業の内部の情報や個人情報などは入力しないようにしましょう。

参考)
[1] Terms of Use (OpenAI) (https://openai.com/terms/)

2.異世界ファンタジーの特徴

ここからは、ChatGPTで異世界ライトノベルを書く方法について解説していきます。

基本的にChatGPTへの質問は英語で行っています。日本語で質問すると回答が劣化することが知られているためです。私は、日本語で書いてからDeepLで翻訳して、変なところを見つけたら手で修正しています。(※一部、自動翻訳が失敗していることがありますが、あまり気にしないでください)

まず日本語に翻訳した質問と回答を載せたのち、英語の原文について記載します。その後に、解説をします。

【質問】
 日本のライトノベルにおける異世界ファンタジーの特徴を教えてください。

【回答】
 日本のライトノベルにおける異世界ファンタジーは、現実世界からパラレルファンタジーの世界に飛ばされた主人公が登場するのが一般的である。一般的な特徴として、パワーファンタジー、冒険、RPG的要素、ハーレム、願望成就などがある。主人公は通常、新しい世界ならではの特別な力やスキルを持っており、世界を救うため、あるいは力を得るためにクエストやバトルに乗り出すことが多い。また、魔法や神話的な生き物、レベルアップや新しい能力の獲得など、ゲーム的な仕組みも共通要素となっている。

Q. What are the characteristics of isekai fantasy in Japanese light novels?

A. Isekai fantasy in Japanese light novels typically involve a protagonist who is transported from the real world to a parallel fantasy world. Common characteristics include power fantasy, adventure, RPG-like elements, harem, and wish-fulfillment. The protagonist usually has special powers or skills that are unique in the new world, and they often embark on quests or battles to save the world or gain power. Other common elements include magic, mythical creatures, and the use of game-like mechanics such as leveling up or acquiring new abilities.

まずは、「異世界系ラノベ」の特徴を質問しておきます。「異世界系ラノベ」の情報を会話に入れることで、AIのメモリにのり、反映されやすくなります。

また日本の異世界ラノベは、海外だと「isekai」と呼ばれてたりするので、ここでは「isekai」で質問しています。(直訳した場合と比較してないので、効果は分かりません」)

3.アイディアの作成

【質問】
 異世界ファンタジーのライトノベルのアイディアを5つ教えてください。

【回答】
 AI言語モデルとして、個人的な意見やアイデアはありませんが、このジャンルの共通テーマに基づいて、異世界ファンタジーのライトノベルのコンセプト例をいくつか生成することができます。
1.現代のゲーマーがファンタジーの世界に飛ばされ、強力な魔導士になる。その世界は実は仮想現実のゲームであり、ゲームの知識を駆使してこの世界を渡り歩き、自分の存在の裏にある真実を明らかにしなければならない。
2.サラリーマンが死んで、ファンタジーの世界でドラゴンに生まれ変わる。彼らは新しい身体と能力を使いこなしながら、かつての人生の喪失感を受け入れていかなければなりません。その過程で、彼らは新しい友人や味方を得て、世界の均衡を脅かす闇の力と戦うことになる。
3.ファンタジーの世界へ飛ばされた高校生が、自分たちが魔王を倒すために選ばれた存在であることを知る。彼らは冒険者たちとチームを組み、新たな能力や味方を得て、この地を旅していく。しかし、魔王は自分たちの期待とは異なる存在であることがわかり、任務を遂行するか、平和的解決を図るか、決断を迫られることになる。
4.引きこもりのニートが、現実を操る力を手に入れ、ファンタジーの世界へ。しかし、彼らは自分の行動が意図しない結果をもたらすことに気づき、その力を善のために使うか、それとも個人的な利益のために使うかを決めなければならない。
5.ファンタジーの世界へ飛ばされた友人たちは、長い間忘れられていた予言の英雄として生まれ変わったことを発見する。彼らは、世界を破壊しようとする悪の勢力と戦いながら、協力することを学び、スキルを磨かなければなりません。その過程で、彼らは世界に関する暗い秘密と自分たちの存在の本質を明らかにする。

Q. What are your top 5 ideas for isekai fantasy light novels?

A. As an AI language model, I do not have personal opinions or ideas, but I can generate some examples of isekai fantasy light novel concepts based on common themes in the genre:
1. A modern-day gamer is transported to a fantasy world and becomes a powerful mage. They discover that the world they are in is actually a virtual reality game, and they must use their knowledge of gaming to navigate this world and uncover the truth behind their existence.
2. A salaryman dies and is reincarnated as a dragon in a fantasy world. They must learn to navigate their new body and abilities while also coming to terms with the loss of their old life. Along the way, they make new friends and allies as they fight against a dark force that threatens the balance of the world.
3. A high school student is transported to a fantasy world where they discover they are the chosen one to defeat the demon king. They team up with a group of adventurers and journey across the land, gaining new abilities and allies along the way. However, they soon discover that the demon king is not what they expected and must decide whether to follow through with their mission or try to find a peaceful resolution.
4. A shut-in NEET (Not in Education, Employment, or Training) is transported to a fantasy world where they discover they have the power to manipulate reality. They use their newfound abilities to create a perfect world for themselves, but they soon realize that their actions have unintended consequences and must decide whether to use their powers for good or for personal gain.
5. A group of friends are transported to a fantasy world and discover they have been reincarnated as the heroes of a long-forgotten prophecy. They must learn to work together and hone their skills as they battle against the forces of evil that threaten to destroy the world. Along the way, they uncover dark secrets about the world and the true nature of their existence.

なんとなく、なろう小説っぽいアイディアを出してくれていますね。

4.主人公の生成

【質問】
2番目のアイディアを採用します。この物語の主人公の名前とプロフィールを教えてください。

【回答】
分かりました。2番目のアイディアの主人公の名前とプロフィールの候補はこんな感じです。

名前 佐藤 朗(さとう あきら)

プロフィール 佐藤明は27歳のサラリーマンで、東京の小さなアパートで一人暮らしをしていた。内向的で控えめな性格で、人とのつながりを作ることに苦労していた。ゲームやファンタジー小説に癒しを求めていた。

交通事故で死んだ後、アキラはファンタジーの世界にドラゴンとして転生する。最初は自分の体と能力に戸惑い、怖がっていたが、やがてドラゴンの良さに気づく。空を飛び、火を噴き、信じられないほどの強さと耐久性を持つ。

しかし、アキラはまだ一匹狼で、この新しい世界で他の生物とつながることに苦労しています。そんな彼が、ある日、冒険者たちと出会い、自分の能力やこの世界について知ることになる。そして、世界を滅ぼそうとする強大な悪と戦うことで、自信をつけ、目的意識を持つようになるのです。

Q. I adopt the second idea. Can you give me the name and profile of the main character in this story?

A. Sure, here's a possible name and profile for the main character of the second story idea:

Name: Akira Sato

Profile: Akira Sato was a 27-year-old salaryman who lived alone in a small apartment in Tokyo. He was an introverted and reserved person who struggled to make connections with others. He often found solace in playing video games and reading fantasy novels.

After dying in a car accident, Akira is reincarnated as a dragon in a fantasy world. At first, he is confused and scared by his new body and abilities, but he soon discovers that being a dragon has its perks. He can fly, breathe fire, and has incredible strength and durability.

Despite his newfound power, Akira is still a bit of a loner and struggles to connect with the other creatures in this new world. He eventually befriends a group of adventurers who help him learn more about his abilities and the world he now inhabits. Along the way, he gains confidence and a sense of purpose as he helps them fight against a powerful evil that threatens to destroy the world.

やっぱり交通事故で転生するんですね。

「27歳のサラリーマン」というのも、今のライトノベルのターゲット層を見事に捉えていると思います。

5.キャラクターの役割

【質問】
どのような役割のキャラクターを登場させる必要がありますか?

【回答】
異世界ファンタジーのライトノベルに登場するキャラクターの役割は、そのストーリーやテーマによって大きく異なりますが、ここではこのジャンルで頻繁に登場する共通のアーキタイプをいくつか紹介します。

1.主人公:ファンタジー世界に飛ばされ、物語を進めていく主人公。他のキャラクターとは一線を画す特殊な能力や運命を持つことが多い。

2.コンパニオン:主人公の旅に同行する脇役。主人公の能力を補う技術や知識を持っていたり、精神的な支えになることもある。

3.悪役。主人公と対立し、物語に矛盾をもたらす敵対者。その行動を説明するために、独自の動機やバックストーリーを持っている場合がある。

4.恋敵。主人公がロマンチックに惹かれるキャラクター。主人公が探索を完了するための動機付けになったり、他の人に恋している場合は対立の原因になったりする。

5.メンター(Mentor)。主人公を指導し、技術や知識を向上させる手助けをする年上や経験豊富なキャラクター。

6.ライバル:主人公と競い合うキャラクターで、しばしば友好的または遊び心にあふれた形で登場します。彼らは、主人公に向上心を持たせたり、自分の能力の欠点を明らかにしたりすることがある。

7.コミックリリーフ(Comic relief)。物語にユーモアを与えてくれるキャラクター。不器用であったり、風変わりであったり、目立つようなユニークな個性を持っていたりします。

もちろん、1つの物語にこれらの役割がすべて存在する必要はなく、物語によって複数の役割を果たすキャラクターもいます。具体的な役割やキャラクター間の関係は、物語の必要性や作者が探求したいテーマによって変わってきます。

Q. What roles do you need the characters to play?

A. The roles of the characters in an isekai fantasy light novel can vary widely depending on the specific story and its themes, but here are some common archetypes that appear frequently in the genre:

1. Protagonist: The main character who is transported to the fantasy world and drives the plot forward. They often have unique abilities or a special destiny that sets them apart from other characters.

2. Companion: A supporting character who accompanies the protagonist on their journey. They may have skills or knowledge that complement the protagonist's abilities, or they may serve as a source of emotional support.

3. Villain: An antagonist who opposes the protagonist and creates conflict in the story. They may have their own motivations and backstory that explain their actions.

4. Love interest: A character who the protagonist is romantically attracted to. They may also serve as a motivation for the protagonist to complete their quest or as a source of conflict if they are in love with someone else.

5. Mentor: An older or more experienced character who guides the protagonist and helps them develop their skills or knowledge.

6. Rival: A character who competes with the protagonist, often in a friendly or playful way. They may push the protagonist to improve or reveal flaws in their abilities.

7. Comic relief: A character who provides humor in the story. They may be clumsy, eccentric, or have a unique personality that makes them stand out.

Of course, not all of these roles need to be present in a single story, and some characters may fulfill multiple roles depending on the narrative. The specific roles and relationships between characters will depend on the needs of the story and the themes the author wishes to explore.

長編の場合は、こんな感じで必要なキャラについて聞いてから、続けてキャラを生成するといいと思います。

6.キャラクターの生成

【質問】
さきほどの登場させるべきキャラクターの名前とプロフィールを教えてください。アイディアは2つ目のものです。

【回答】
異世界ファンタジーライトノベルのアイデア第2弾として、キャラクターの名前とプロフィールの候補を紹介します。

主人公。佐藤明(前述)

仲間 橘 凛(たちばな りん
プロフィール 冒険者ギルドに所属する凄腕の戦士。真面目で仕事一筋だが、新しい体に慣れないアキラには好意を抱いている。アキラに世界のことやドラゴンの使い方を教えるなど、師匠的な存在。

悪役 闇の帝王ガルーダ
プロフィール ファンタジーの世界を征服し、そこに住むすべての人々を従属させようとする強力な魔術師である。狡猾で人を操ることができ、しばしば魔法を使って周囲の人々を欺き、騙している。また、ガルーダはシェイプシフターでもあり、様々な生き物やキャラクターに変身して敵の計画に潜入し、混乱させることができる。

恋敵。中村絵美
プロフィール 心優しい癒し系で、リンの冒険団の一員。優しい性格で、困っている人には手を差し伸べてくれる。アキラは彼女に惹かれているが、ドラゴンの姿になったことで恋愛に発展するかどうか迷っている。

メンター エルダー・ドラゴン、ライジン
プロフィール ファンタジー世界で最も古く、最も強力なドラゴン。竜の魔法や歴史に精通しており、アキラが新しい身体と能力をコントロールできるようになるための指導を行う。また、ガルーダとの戦いにおいて重要な役割を果たし、アキラたちを指導、サポートする。

ライバル:藤本小次郎
プロフィール リンの冒険団の一員で、優秀な剣士。自信家で負けず嫌いな性格のため、戦闘などではアキラに勝とうとすることが多い。しかし、戦いの場では忠実な友人であり、貴重な味方となる。

コミックリリーフ 妖精パック
プロフィール アキラたちと仲良くしている、いたずら好きでおちゃめな妖精。おちゃめな性格で、よく冗談を言っては場を和ませるが、魔法生物や伝説に関する貴重な情報源でもある。

Q. What are the names and profiles of the characters you just mentioned that should appear? The idea is second one.

A. Here are some possible character names and profiles for the second isekai fantasy light novel idea:

Protagonist: Akira Sato (as described earlier)

Companion: Rin Tachibana
Profile: Rin is a skilled warrior and member of the adventurer's guild. She is serious and focused on her duties but has a soft spot for Akira and his struggles to adapt to his new body. She often acts as a mentor to Akira, teaching him about the world and how to use his dragon abilities.

Villain: Garuda, the Dark Lord
Profile: Garuda is a powerful sorcerer who seeks to conquer the fantasy world and subjugate all of its inhabitants. He is cunning and manipulative, often using his magic to deceive and trick those around him. Garuda is also a shape-shifter, able to take on the form of various creatures and characters to infiltrate and disrupt his enemies' plans.

Love Interest: Emi Nakamura
Profile: Emi is a kind-hearted healer and member of Rin's adventuring party. She has a gentle nature and is always willing to lend a hand to those in need. Akira is attracted to her but is unsure if he should pursue a romantic relationship given his new dragon form.

Mentor: Elder Dragon, Raijin
Profile: Raijin is the oldest and most powerful dragon in the fantasy world. He has a vast knowledge of dragon magic and history, and acts as a mentor to Akira as he learns to control his new body and abilities. Raijin is also a key figure in the fight against Garuda and provides guidance and support to Akira and his companions.

Rival: Kojiro Fujimoto
Profile: Kojiro is a talented swordsman and member of Rin's adventuring party. He is confident and competitive, often trying to one-up Akira in combat or other challenges. While he can be brash and impulsive, Kojiro is a loyal friend and a valuable ally in battle.

Comic Relief: Puck, the Fairy
Profile: Puck is a mischievous and playful fairy who befriends Akira and his companions. He often provides comic relief with his antics and jokes, but is also a valuable source of information and advice when it comes to magical creatures and lore.

さきほどのキャラクター類型に基づいて、キャラクターのプロフィールを生成しています。そのまま質問すると2番めのアイディアを採用したことを無視したので、「2番めのやつです」と指定しています。

主人公の日本語名につられて、異世界でのキャラクターも日本語名になっていますが、この辺は生成後に一括で置換すればいいでしょう。「異世界風の名前で」みたいに指示をしてもいいと思います。

7.三幕構成とプロット

【質問】
素晴らしいキャラクターたちだと思います。この物語のプロットを、三幕構成にしたがって制作したいです。三幕構成の要点を教えてください。

【回答】
三幕構成とは、物語を3つのパートに分ける一般的な方法で、各パートは物語の中で特定の目的を果たします。ここでは、三幕構成の主なポイントと、それが異世界ファンタジー・ライトノベルのアイデアにどのように適用されるかを説明します。
第1幕:セットアップ
主人公とその世界、そして彼らの日常生活(今回は東京のサラリーマン)を紹介する。
主人公をファンタジーの世界に向かわせるきっかけとなる出来事(この場合は交通事故死)を見せる。
新しい世界を探索し、凛やガルーダを含む主要な登場人物とその動機を紹介する。
例えば、新しいドラゴンの体をコントロールできるようになる、あるいはガルーダを倒して世界を救うなど、主人公の目標を設定する。
第2幕:対決
主人公は、新しい竜の姿への適応に悩んだり、ガルーダの手下と戦ったりと、目標達成を阻む様々な障害や試練に直面します。
恋敵であるエミを登場させ、彼女とアキラの間に芽生える恋愛感情の緊張を探ります。
敵対するガルーダがより強力になり、主人公とその仲間に大きな脅威を与える。
主人公とその仲間は、力をつけ、より強い絆で結ばれ、困難を克服していく。
第3幕:解決
主人公はガルーダとの究極の対決に直面し、クライマックスバトルに発展する可能性がある。
恋敵であるエミに危険が及ぶかもしれず、いちかばちかの展開になる。
主人公とその仲間は、自分たちの技術や知識を駆使して、ガルーダを倒し、世界を救う。
主人公は、ドラゴンの姿をマスターしたり、新しい世界で目的意識を持つなど、それぞれの目標を達成する。
そして、主人公と仲間たちが明るい未来に向かうという、解決と終結を感じさせるストーリーで締めくくられる。
もちろん、具体的なプロットや物語の展開は、作者の創作意欲やストーリーの必要性に応じて変わる。しかし、この3幕構成は、プロットを整理し、満足のいく物語を作るための有用な枠組みを提供する。

Q. I think they are wonderful characters. I would like to produce the plot of this story according to a three act structure. What are the main points of the three-act structure?

A. The three-act structure is a common way to structure a story into three parts, with each part serving a specific purpose in the narrative. Here are the main points of the three-act structure and how they might apply to the isekai fantasy light novel idea:

Act 1: Setup
・Introduce the protagonist, their world, and their daily life (as a salaryman in Tokyo in this case).
・Show the inciting incident that sends the protagonist to the fantasy world (dying in a car accident in this case).
・Explore the new world and introduce the key characters and their motivations, including Rin and Garuda.
・Establish the protagonist's goal, such as learning to control their new dragon body or defeating Garuda to save the world.

Act 2: Confrontation
・The protagonist faces a series of obstacles and challenges that prevent them from achieving their goal, such as struggling to adapt to their new dragon form or fighting Garuda's minions.
・Introduce the love interest, Emi, and explore the growing romantic tension between her and Akira.
・The antagonist, Garuda, becomes more powerful and poses a greater threat to the protagonist and their companions.
・The protagonist and their companions develop their skills and form a stronger bond as they work together to overcome the challenges they face.

Act 3: Resolution
・The protagonist faces the ultimate confrontation with Garuda, possibly leading to a climactic battle.
・The love interest, Emi, may be in danger, leading to a high-stakes situation.
・The protagonist and their companions use their skills and knowledge to defeat Garuda and save the world.
・The protagonist achieves their goal, such as mastering their dragon form or finding a sense of purpose in the new world.
・The story concludes with a sense of resolution and closure, with the protagonist and their companions heading towards a brighter future.

Of course, the specific plot points and narrative arc will depend on the author's creative choices and the needs of the story. However, this three-act structure provides a useful framework for organizing the plot and creating a satisfying narrative.

三幕構成は、脚本理論の一つです。詳しいことは自分で調べてください。

『あしざわ法典』では、三幕構成の要点を挙げてもらってから書いてもらうことを推奨していますが、今回はAIが察して(?)「ドラゴン転生」のアイディアを三幕構成に落とし込んでくれました。

作り直してもらってもいいんですが、これでも良いかと思ったので、このまま進めます。

8.本文の作成

【質問】
ありがとう。今まで交わした会話を元に400単語くらいの小説を書きたいと思います。小説の第1幕の前半部分を書いていただけませんか?主人公の一人称で書いてください。キャラクター同士のコミカルな会話を多く含めてください。その場面でのキャラクターの心情を反映させた描写をしてください。

【回答】もちろん、ここでは主人公のアキラの視点で書かれた、イセカイファンタジーのライトノベルのアイデアの第一幕の前半の例を紹介します。

目が覚めると、明るい光が顔を照らしていた。最初はオフィスの蛍光灯かと思った。でも、木や草や鳥の鳴き声に気づいたんです。どうしたんだろう?

ふと自分の手を見ると、もう自分の手ではないことに気づいた。巨大でうろこ状の、鋼鉄をも切り裂くような鋭い爪がある。私は心臓がドキドキして、自分がドラゴンに変身していることに気づきました。ドラゴンになったのだ。

「一体何が起こっているんだ?」

私は誰にともなくそう叫びました。

突然、背後から声が聞こえた。

「おい、お前」と、剣を腰に差した若い女性が言った。

そのとき、僕は他の人たちに気づいた。冒険者の一団が目の前に立ち、皆、衝撃と畏怖の表情を浮かべながら私を見つめていたのだ。

「何がなんだか、さっぱりわからない!"」

僕は、慌てて声を荒げた。

「冷静になれよ。ここはファンタジーの世界よ」

剣を持った女性が言った。

「ちなみに私は凛。よろしくね」

私は信じられない思いで、彼女を見つめた。

「ファンタジーの世界?冗談でしょう?どうやってここに来たんだ?」

凛は肩をすくめた。

「知らないわ。よくあることだよ。自分の世界で死んで、ここに来ることもある。他の時は、ただランダムに。でもね、少なくともあなたはもう立派なドラゴンになったのよ。それはそれで大事なことだろ?」

私は冗談を言う気分ではなかったが、凛の不遜な態度は伝染した。恐怖と戸惑いを感じながらも、私は彼女の言葉に思わず笑ってしまった。

「わかった、わかった。でも、これからどうしたらいいんだろう?」

私はそう尋ねた。

凛はニヤリと笑った。

「じゃあ、まず最初に。名前が必要だね。どうかしら...。アキラ?」

私は目を丸くした。

「本当に独創的だね、凛」

凛は肩をすくめただけだった。

「『ドラゴン野郎』って呼ばれるよりマシだろ?」

私は首を横に振ったが、彼女のおどけた態度に微笑まずにはいられなかった。こんな状況なのに、凛ののんびりした雰囲気とユーモアのセンスは、私の緊張をほぐしてくれた。

森の中を歩きながら、私はその非現実的な環境に驚きを隠せなかった。これはファンタジーの世界なのだ。しかし、アドレナリンの分泌が減り、ショックが和らぐと、不思議な感覚と好奇心が湧いてきました。もしかしたら、これも悪くないかもしれない。

突然、凛が足を止め、手を挙げた。

「しーっ、聞こえますか?」

耳をすませば、遠くで雷のような音がした。でも、これは普通の嵐じゃなかった。それは何か別のもの、不吉なものでした。

「何だろう?」

背筋が凍るような思いで、私は尋ねた。

凛は真剣な表情になった。

「彼よ。闇の帝王、ガルーダ。また動き出しました」

Q. Thank you. I want to write a story of about 400 words based on a conversation we have had. Can you write the first half of the first act? Please write in the first person of the main character. Please include a lot of comical dialogue between the characters. Please describe a scene that reflects the emotions of the characters in that scene.

A. Sure, here is an example of the first half of the first act of the isekai fantasy light novel idea, written from the perspective of the protagonist, Akira:

I woke up to a bright light shining in my face. At first, I thought it was the office's fluorescent lights. But then I noticed the trees, the grass, and the chirping birds. What was going on?
I looked down at my hands and noticed that they weren't my hands anymore. Instead, they were huge and scaly, with sharp claws that could rip through steel. My heart started racing as I realized that I had somehow turned into a dragon. A freaking dragon.
"What the hell is happening?" I yelled to no one in particular.
Suddenly, I heard a voice behind me.
"Whoa, dude. You're a dragon now?" said a young woman, a sword strapped to her side.
I spun around to face her, and that's when I noticed the other people. A group of adventurers stood before me, all staring at me with expressions of shock and awe.
"I have no idea what's going on!" I exclaimed, my voice rising in panic.
"Chill, man. You're in a fantasy world now," said the woman with the sword. "I'm Rin, by the way. Nice to meet you."
I stared at her incredulously. "A fantasy world? Are you kidding me? How did I get here?"
Rin shrugged. "Who knows? It happens all the time. Sometimes people die in their own world and end up here. Other times, it's just random. But hey, at least you're a badass dragon now. That's gotta count for something, right?"
I wasn't in the mood for jokes, but Rin's irreverent attitude was infectious. Despite my fear and confusion, I found myself chuckling at her words.
"Okay, fine. But what am I supposed to do now?" I asked.
Rin grinned. "Well, first things first. You're gonna need a name. How about... Akira?"
I rolled my eyes. "Real creative, Rin."
Rin just shrugged. "Hey, it's better than being called 'Dragon Dude' all the time."
I shook my head, but I couldn't help smiling at her antics. Despite the bizarre situation I found myself in, Rin's laid-back demeanor and sense of humor helped to calm my nerves.
As we walked through the forest, I couldn't help but marvel at the surreal surroundings. This was a fantasy world, all right. But as the adrenaline faded and the shock wore off, I began to feel a sense of wonder and curiosity. Maybe this wouldn't be so bad after all.
Suddenly, Rin stopped in her tracks and held up a hand. "Shh. Do you hear that?"
I strained my ears and heard a distant rumble, like thunder. But this wasn't an ordinary storm. It was something else, something ominous.
"What is it?" I asked, feeling a chill run down my spine.
Rin's expression turned serious. "It's him. Garuda, the Dark Lord. He's on the move again."


「400単語」と指定しているのは、大体1度の回答で答えられる文字数がそのくらいだからですね。

一人称視点で書くように指示をしないと三人称で書いてしまうことが多く、つまらないと感じる原因になりやすいです。

今回はライトノベルなので、コミカルな会話を多めにするよう指示しました。

ちゃんと心理描写も入れるように指示すると、より小説らしさが出ます。

今回の出力結果でも、翻訳時に私や僕が混ざったり、「です・ます調」と「だ・である調」が混ざったりはしていますが、原文はそんなに大きな問題はないと思います。小説投稿サイトで見かけても、「これはAIだ」と感じるような文章ではないでしょう。

物足りないと感じれば、もう少し質問を詳しくしたり、自分で文章を直すなりすればいいと思います。

本文をずっと続けて書いていくと、徐々にプロットから外れていく現象が起きると思います。これは恐らく、AIが直前の会話のある程度の範囲を参照して、それを元に返答しているためだと思います。この範囲から外れてしまうと、情報は反映されません。

長編を書いていくとどうしてもそうなりやすいので、本文を書いている途中でストーリーを要約してもらって、キャラの情報とかプロットとかと一緒に新しいチャット枠にコピーしてやると改善されると思います。(私が実際に検証したわけではありませんが)

9.おわりに

ここまでChatGPTでの異世界系ラノベの書き方をご紹介しました。質問を工夫すれば、ちゃんと書けることが示せたのではないでしょうか。

もっと色々なノウハウが知りたい方は、どうぞ『あしざわ法典』をご覧頂ければと思います。

覚えておいて頂きたいのは、本記事に書いた内容の通りにしなくてもよいということです。

アイディアを出すのが苦手ならアイディア出しの部分だけAIを使えばいいですし、プロット作りだけに使うとか、個々人でやりやすい使い方があると思います。自分なりの手法を探してみてください。

AIの発展は近年高速化しており、今後さらに高精度なAIが出てくると思います。本手法も、半年後には古典的手法になっているかもしれません。AIに「小説を書いて」と質問するだけで良さげな作品が返ってくる未来は、そう遠くはないでしょう。

そうした環境の変化を楽しみながら、適切にAIを創作に取り入れて頂けたら幸いです。

おまけ(原文スクショ)

ChatGPTで生成した証拠として、原文のスクショを載せておきます。


1番目の質問と回答


2番目の質問と回答


3番目の質問と回答


4番目の質問と回答


5番目の質問と回答


5番目の質問と回答(続き)


6番目の質問と回答


6番目の質問と回答(続き)


7番目の質問と回答


7番目の質問と回答(続き)



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