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コーヒーの香りが誘うもの

【写真で掌編小説】

「コーヒーの香りが誘うもの」

朝食は家から少し離れたカフェに行く。

数年前に引っ越して来た時に、このカフェに巡り合った。

普段、コーヒーなどろくに飲まない。

コーヒーの種類以前の問題だ。

なのに、なぜか仕事に向かう途中、その香りに誘われた。

カフェの前に誘われ、扉を開ける。

クラシックの流れる店内には、落ち着きと安らぎがあった。

何を頼めばいいのかわからないので、おすすめのメニューを頼んだ。

数分もせずに届いた朝食は、これまでに食べていた朝食とまるで違っていた。

以来、朝食はここで食べている。

今日もコーヒーの香りに誘われて、店内に入る。

すると、珍しく先客の女性がいた。

僕はいつも通りの席に着く。

女性はメニューを見て悩んでいる。

以前、僕がこのカフェに来た時のように。

女性はおすすめのメニューを頼み、届いたメニューに頬を綻ばせる。

僕も横目にメニューを頼み、コーヒーを含む。

今日もまた心地の良い朝食から始まった。

終わり


写真から掌編小説でした!

十作目です!朝食こそ大事にしたいですね。一日の始まりは朝のご飯から!

素敵な写真をありがとうございました。

また、お会いできることを楽しみにしています♪


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