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突撃!日本のデパートで開催されたお茶のイベントに参加してみた

1 はじめに


 先月一時帰国している際、福岡県の博多阪急で実施された、紅茶や日本茶を中心に扱う催し物に遊びにいってきた。そういえば、日本ではアフタヌーンティー活動を略して「ヌン活」と呼ぶほど、紅茶と菓子の組み合わせへの関心が近年高まっている。私が行ってみたイベントも、そういった背景があるのだろう。今回はその感想や、出店内容をレポートする。関心がある人の参考になれば、幸いだ。

 さて本題に入りたいところだが、その前に1つ明記しなければならないことがある。実は今回のイベントを堪能する余り、現地で写真を1枚も撮影していなかったのだ。数枚くらいはあると思っていただけに、後でフォルダを見て愕然とした。しかし記事を書く以上、全く写真がないというのも体裁が悪い。そこで、博多阪急のX(旧Twitter)公式アカウントにアップされていた動画からスクリーンショットしたものを転載した。

※最下部にもリンクを貼って出典は明記しますが、問題があれば削除するのでご連絡いただけますと幸いです。

今回訪れたイベントの看板。私は初日に遊びにいった。


2 出店内容


 売り場面積の約2/3は、紅茶や緑茶の茶葉やティーバッグを扱う出店だった。残り1/3では、紅茶や緑茶を使った菓子、ティーポットやカップなどの茶器が販売されている。
 また、各店舗とは別に予約制のカウンター席で紅茶を嗜めるコーナーがあったが、こちらは「満員御礼」の看板がぶら下がっていたこともあり、概要はあまりよく分かっていない。パンフレットによると、時間によって紅茶の淹れ方などの実演もあったようだ。

会場の様子。茶葉やティーバッグを扱う店を中心に、菓子や茶器も揃っている。

3 菓子の販売をしている店舗


私は今回茶葉を扱う店舗に絞って回っていたため、スイーツは見られなかったのだが、紅茶や緑茶などを使ったアイスクリームやソフトクリームが人気で、長蛇の列ができていた。会場にはイートインスペースがあり、そこに座って楽しんでいる人が多かった印象だ。紅茶に限らずお茶のフレーバーが好き、という人も楽しめる会場づくりだったと言えるだろう。

福岡の八女のお茶を使ったかき氷。



4 茶葉を販売している店舗


 ほとんど知らないブランドばかりだったので、店の様子やパンフレットを見て、興味が引かれたら話を聞く、という流れだった。ちなみに、連載で取り上げることが多いTWGとルピシアはどちらも出店しておらず、去年のアドベントカレンダーで紹介したオーストラリアのT2は来ていた。

オーストラリア発祥のT2。茶器も扱っている。



 普段、TWGやルピシアに行くと、ものすごく雑だと思いつつも「おすすめは何ですか」や「ダージリンのファーストフラッシュってありますか」などを尋ねている。今回のイベントでも、似たような質問を投げた。ブランドによっては有無と一緒におすすめポイントをしっかりと教えてくださり、しっかりとした判断材料になる情報をくださったので、お陰で面白い茶葉を納得して購入できた。
 ただ、あまり詳しくない人も居るらしく「少量の茶葉で沢山飲めます」の1点張りだった店もあった。個人的にはもう少しおすすめのポイントが知りたい気持ちが無かった訳ではないものの、こちらに知識がある前提を求めない姿勢には助かった。もしかすると、その店舗がそういった人を配置しているのは、客の間口を広くしたいという思惑があるのかもしれない。

 今回まわったほぼ全ての店舗で、試飲ができるようになっていた。アルコール消毒も用意してくださっている所が多く、新型コロナウイルスにも配慮されている。安心して興味のあるお茶を楽しんだり、納得して購入したりできるシステムなのは、非常に有難かった。

5 個人的に印象に残った店舗


 この催し物では長年探していたものや、生産地に惹かれて買ったものなどがあり、どの店舗も面白かった。中でも印象に残っているのは、Uf-fu(ウーフ)さんだ。恥ずかしながら、事前にパンフレットを見たときから注意していたという訳ではないのだが、店に行くとキーマンやダージリンファーストフラッシュといった個人的に好みの茶葉が多く、ものすごくテンションが上がってしまった。
 嬉しいラインナップに加えて、私が訪れた日にはオーナーさんがいらっしゃったので、茶葉の買い付けの際のエピソードなどを伺うことができたのも楽しかった。話や言葉の端々からもお茶への愛が伝わってきて、神戸にあるという実店舗にも行きたくなってしまう。紅茶ブランドのオーナーさんから直に話を聞いたのは初めてだったので、非常に良い経験だった。

Uf-fuの公式ウェブサイトはこちら↓
Uf-fu「紅茶専門店 ウーフ」(2023年9月12日16時28分閲覧)
Uf-fu | 紅茶専門店 ウーフ (uffu.net)

Uf-fuの商品。Uf-fuは店名で、ブランドとしてはTEA TRAVELLERSとなるようだ。


6 まとめ


 シンガポールではアフタヌーンティーが日本のような流行をみせていないこともあり、こういったイベントは開催されていない。それだけに、今回のイベントは非常に新鮮かつ楽しかった。次回の帰国でもチャンスがあれば、ぜひ遊びにいきたい。
 この記事を読んでくださっている人の中には「紅茶に関心はあるけれど、何も知らないので二の足を踏んでいる」と思っている人も居るかもしれないが、前述のように紅茶を使ったスイーツの販売もある。また、詳しくなくても丁寧に教えてくださったり、分かる範囲で伝わるように接客してくださったりしてくれるスタッフさんばかりなので、安心して楽しめるはずだ。
 そもそも言うまでもなく、美味しい紅茶は誰が飲んでも美味しい。そこに知識の有無は全く関係ない。気軽に遊びにいって欲しい。





今回の記事に掲載している写真は、博多阪急X(旧Twitter)公式アカウントに掲載されていた動画より、スクリーンショットしたものです。問題があれば削除致します。

参考文献
博多阪急公式アカウント(2023年9月11日17時22分閲覧)
https://twitter.com/hakata_hankyu/status/1679313576039952385?s=21&t=WDV29juYXwkaeWxsNiLdtg

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