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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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2023年12月の記事一覧

1年ありがとう! 番外編の番外編!?TWGのおすすめメニュー

1年ありがとう! 番外編の番外編!?TWGのおすすめメニュー


1. はじめに
 先日、noteから私が投稿した中で今年1年によく読まれた記事が、何だったかが送られてきた。私の予想では古書かなと思っていたのだが、1位は「100回記念」だった。正直、そこまでこの記事が読まれているという自覚がなかっただけに驚いたが、その反面嬉しくもあった。
 そこで今回は番外編として、TWGのティーサロンに行った際のおすすめメニューを紹介する。個人的には好きなものばかりなので、

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Temi FTGFOP1(テミ エフティージーエフオーピー1)※ブレンド ―王国だった場所から届いたブレンドの妙が光る茶葉

Temi FTGFOP1(テミ エフティージーエフオーピー1)※ブレンド ―王国だった場所から届いたブレンドの妙が光る茶葉

 タイトルを見て、先週紹介した茶葉とあまりにそっくりのため、誤植だと思う人も居るかもしれない。しかし、間違いではない。本当にこういった名前なのだ。今回はTWGに登録されている番号が101の方のTemi FTGFOP1を紹介する。ちなみに前回のものは、100番だ。

 公式の情報で、前回紹介したT100はセカンドフラッシュの茶葉のみを使用と書かれていたが、こちらのT101にはそういった記載はない。恐

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Temi FTGFOP1(テミ エフティージーエフオーピー1)※セカンドフラッシュ ー王国だった場所から届いた複雑な夏摘み茶葉

Temi FTGFOP1(テミ エフティージーエフオーピー1)※セカンドフラッシュ ー王国だった場所から届いた複雑な夏摘み茶葉

 以前から、シッキムやテミ農園という言葉は耳にしたことがあった。どうやら美味しい紅茶らしいという知識はあったものの、具体的なことは知らなかったので、気付けば後回しになっていたのだ。今日はTemi FTGFOP1を取り上げる。

 今回紹介するに当たり改めて調べてみたところ、シッキムはネパールとブータンの間に位置しているそうだ。現在はインドの一部となっているが、1975年までは、シッキム王国という国

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Grand Consul’s Tea(グランド コンサルズ ティー) ―国を跨ぐ偉大な領事の紅茶

Grand Consul’s Tea(グランド コンサルズ ティー) ―国を跨ぐ偉大な領事の紅茶

 スリランカの茶葉を色々紹介してきた流れで、今回もそれを使用した紅茶Grand Consul’s Teaを紹介する。ちなみに、名前を直訳すると「偉大な領事のお茶」となる。公式の説明によるとセイロンと中国の茶葉がブレンドされているらしいので、その辺りを名前に盛り込んだのかもしれない。余談だが、公式の説明文には中国のどこの茶葉とは書かれていない。

 袋を開けてみると、しっかりとした紅茶の香りが漂って

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