【2】ケイが寝ている間にしていること
翌朝。
けだるい感じで「おは」て起きてきたケイ。
良かった!どうみてもケイだ!
「ね!ケイ!昨日大変だったんだからね!
ていうか、あんた、夜起きてきたこと覚えてる?」
と聞くと
「?」なんのこと?という様子のケイ。
昨夜のことを私から全部聞き終わると…
「あいつ…こっちに来ちゃったんだ」と。
「あいつって誰よ!?」
と聞きたいことが山のようにある私に
「あのね…」とあらたまってケイは話し始めた。
最近。寝ている間。
ケイは太陽系からもずっと離れた、遠い星であるお仕事をしているとのこと。(私たちはその日から、この星のことを小人の星とよんでいる)
その小人の星に、ケイは寝ている間に意識をとばして、地球人であるケイとあちらの星の住人の叡智との交流をしていて…。
【平和活動】?のようなことをしているのだとか。
その仕事内容に関する詳しいことは、いまだにケイは「こっちに意識が戻ったら忘れるんだよね」とか何とか言ってはぐらかして教えてくれない。
で、なぜ、その小人の星にケイが行くようになったかというと…
そこに小人としてのケイ(自分の意識)がいるからだと。
ケイの話では、私たちはいろんな星にも、自分自身がいるのだとか。
ケイは小人のケイがいるその星で、夜な夜な、寝ている間にお仕事をしていたのだとか。
いつもは、意識(エネルギー体)で参加していたのだけど、最近は小人のケイの体に、地球人のケイが入って作業することもあって。
その間、小人のケイはエネルギーでふわふわ遊びながら体を貸してくれていた…
はず…だったのだけど…
「あのこ。こっちで俺の体が空いてること気付いて、好奇心できちゃったのかなぁ。あっぶないなぁ。」
と、いつもになくお兄ちゃん風なケイ。
ケイが言うには、あっちの世界は純粋で安全で平和な世界。
だから、地球のような星にその子のような子が来ることはめったにないらしい。
「ま。これからは来ないように言っとくよ。」とケイ。
ほっとしたような…
でももう一度くらい会ってみたいような気持で
「ちゃんと言っててよ。びっくりするから」とケイに話して。
またいつもの家事や家族のスケジュールなどの忙しさで忘れていった。
忘れる?
今思うと、こんなに面白い摩訶不思議な出来事なのに!?
「忙しさ」だけで、考えることもしないなんてどうかしてる!!
こんなに、意識を宇宙に広げるチャンスで、SF映画のようなワクワクした体験なのに!
でも。
その頃の私は、仕事で超多忙な旦那と、小・中・高校、それぞれの学校で、地球人として学生生活をしている子どもたちの日々の生活を整えることでいっぱいいっぱいだった。
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