紙で買いたい春本5冊あつめました

春特集というわけではないけれど、自分が思う春っぽい本を紹介してみます。

向田邦子さんのエッセイ集。食べ物の話をしているのにしっとりしているというか、しなやかに言葉が紡がれている。本のタイトルにもなっている『海苔と卵と朝めし』の話を読んで、その情景に春の光を感じた(春の話ではないのだけれど)。そして話の結末が少し寂しいところも感動した。貧しさへの眼差しが感じられる。

装丁に使われている壁紙のような風合いの紙と、タイトルの文字が物語ってくるような雰囲気で、家に置いておきたいなと思ったのだ。


色々な人の大切にしている言葉を紹介してくれている。アンドプレミアムはライフスタイル誌だけど、今回は一冊丸ごと言葉特集で面白かった。「うれしいひと」という言葉が好きだなと思った。子供が言った言葉で日本語的にはおかしいけれど、理由がわかるととても良い言葉なのだなと思った。

同じ日本語であっても実は人によって意味合いが違う。そんなことに気付かさせてくれる特集。雑誌は紙で買うのがベター。


お豆腐みたいに分厚い本だけど、装丁のイラストがとっても良くて買った。私はこのイラストに春を感じている。このイラストについて書かれた文章「宮崎夏次系さんのこと」を読んだからかもしれない。多分このイラストでなかったら、別の本になっていたかもしれない。

内容は、雑誌『WIRED』日本版の元編集長の著者が他の媒体で寄稿したものも含めた文章が読める。『本当の「働く」が始まる』という文章で、「雇用」と「働く」って違うんだよなって腑に落ちた。


春は暖かくなってきて、住まいを整えたい気持ちが高まる。暮らしまわりのスタイリングを手がける石井 佳苗さんが、素敵な部屋作りを提案してくれている。DIYなどのカスタマイズも交えていて、やってみたくなる。インテリアの飾り方の例もわかりやすく実践的。

リンネルのムック本として出された本だけど、インテリアの参考書だと思っている。すぐにページを開けるような場所に置いている。


2015年の4月号『暮らしの手帖』。中古しかないかな。バックナンバーがあれば良いのだけれど。初めて暮らしの手帖を買ったのだけれど、「バターロールと朝食」というコンテンツが素晴らしく良い。バターロールのスタイリング、朝の光を含んだ写真、短い詩のような言葉が三重奏のよう。

インスタグラムに出てきても素敵な写真だけれど、雑誌の1ページを使って載せてある写真が好き。


まとめていて思ったけれど、何に春を感じるかっていうのは十人十色なのかもしれない。

今日はこんなところに着地しました。

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