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長男の応援と高校野球

長男の高校が、今日負けてしまった。
高校野球の予選大会、準決勝。

ここに至るまで5戦全ての試合を、長男は応援に行っていた。神宮球場に、大田スタジアムに。

連日の猛暑での応援。

学校から配布された揃いの野球帽、タオルでは、この暑さにとうてい追いつかない。

熱中症にならないだろうか、無事に帰宅しますようにと毎回心配でならなかった。

私は野球を始め、スポーツ全般に関心がない。
子ども達も同じだった。

それゆえに長男が、こんなにも野球に熱くなるとは思ってもおらず、驚いた。

中学2年3年頃からプロ野球が好きなのは知っていたが、まさかここまで野球好きになるとは。

甲子園を目指し頑張る同級生や先輩達の活躍に、チームが勝ち進んでいくたびに狂喜乱舞していた。
配られたうちわは、毎回ボロボロ。

球場ではひときわ大きな声だそうで、先生から応援団にならないか?と声をかけられたそうだ。

私と次男は、ネット配信される試合を毎回オンラインで観戦していた。

勝利が決まった直後にはいつも、「やった!おめでとう!!」とメールを送った。
長男からは「ビクトリー!」とか「神ピッチャーだわ」とか、軽めの返事がきた。

準決勝の今日は、夫と次男と3人で、東京MXテレビで観ることが出来た。
離れて住む夫の母、二世帯同居の私の母も、それぞれのテレビで観戦。

応援席が映るたびに、あの中に長男がいると夫と目を凝らした。

午前中に部活(野球部)を終えた次男は、手元のiPadで野球ゲームをしながら、テレビ画面を観ていた。

初回、先制点をとられた。
ヒットが出ない。
相手の守備が完璧。
点差が縮まらない。
じわじわと相手に追加点が入る。

「もうだめ、観てられない!!!」

野球オンチな私は、ひとりで騒いだ。
長男と1、2歳しか違わない子達が、こんなにがんばっている。
胸が苦しくなる。お願い、勝たせて!

「野球はツーアウトから。高校野球は流れが変わることがあるから、この点差ならまだわからないよ」
夫はそう言っていたけれど。


今日、すごくすごくがんばったと思う。
でも相手が強かった。

野球オンチな私でも、それは分かった。

長男のスマホにメールをした。

「がんばったね。すごいよ野球部、立派だよ。応援もみんながんばった!お疲れさまでした」

いつもならすぐにつく既読が、今日は、なかなかつかなかった。

大丈夫だろうか、暑さで具合悪くなっていないだろうか……と心配していたら、送られてきたのは膝を抱えて泣いているキャラクターのスタンプ。

そのあとメッセージが送られてきたのだが、すぐに「送信取り消し」になり読めず。
私に届いたのは、

「うん。よくやったよ」

そうだよね、準決勝まできたのだもの。

野球部に拍手を送りたい。
お疲れさまでした。
ベスト4、おめでとう。

頬を真っ赤にして帰宅した長男は、

「腹減った………」と、味付け濃いめの山盛りオムライスをたいらげた。
熱中症は、たぶん、大丈夫だろう。


今(夜)も、大好きな横浜ベイスターズを大声で応援している。
すっごく、うるさい。

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