バイブル、みつけた。 「老人ホームで死ぬほどモテたい」
さりゅー。
23年生きた僕はついに人生のバイブルに出会えました。
最近ようやく読書の魅力に気づき、今までの時間を取り戻すかのように本を読み漁っている僕なのですが、買いたい本は光って見える現象を初めて体感しました。
えぇ!?齢23にして今更本の魅力に気づき始めたこのド素人に!?
と恐れ多く思うもビギナーズラックだと思い、光の発生源に手を伸ばしました。
光っていた本は、
「老人ホームで死ぬほどモテたい」(上坂あゆ美)。
まずこのタイトルが今まで出会った言葉の中で一番好き。
光ってる!とあれだけ興奮してたくせに、既にもう3冊の本を脇に抱えていたので今回は我慢、と思い棚に戻そうとしましたが、神に糸で操られたのか無意識にすっと手元に戻し、レジに向かいました。その後コーヒーを買い、書店に隣接してる読書スペースでこの本を読み始めました。ちなみにまだ糸で操られています。
読み始めた瞬間、雷に打たれ、糸が切れ、目が覚めました。
一瞬にして上坂あゆ美さんの世界観に、言葉に、短歌というものの魅力にのめり込んでいきました。そしてこの本の中に住む短歌たちはずっとこの先も自分にとっての師匠であり、原動力であり、バイブルになると確信しました。
そしてそれと同時に、自身がやりたいクリエイティブは、やっぱりこういう言葉を生み出すことなんだと再認識できました。
現在僕は「言葉」を生業に生きる、コピーライターを目指している最中です。そしてこの本を読んだ後、歌人という選択肢も自分の人生に乗り込んできました。
コピーライターと歌人は二者択一のものなのか、両立し得るものなのかは分かりませんが、コピーと短歌ってとっても似てるなと思いましたし、いずれにしろ自分は短くもスパっっっと切れ味ある、嘘偽りない本当の言葉に惹かれる人間で、そんな言葉を生み出したい人間なんだなと改めて思うことができました。
普段僕は心に残った言葉をノートに書き写しておくのですが、この詩集に関してはほぼ一冊丸写しにする羽目になりました。それくらい全ての言葉が好きでした。
あえて一本選ぶとしたら、
残念でした‼︎わたし、わたしはしあわせです!!!!!!!!!
道にゴミとかあったら拾うし
が特にかなりとてもすごくウルトラスーパーはちゃめちゃ好きです。
前半はざまぁみろ的ニュアンスで突き放しつつ、でも後半はちょっとした強がりもありつつ、でもでも道のゴミ拾う人は確かにしあわせだよなぁと妙な納得感もあって。面白いなぁと思いました。
僕もこんな言葉かけるようになりたいです。
帰り道。外では馬鹿みたいに、世紀末並みに雷が落ちてました。
読み終えてもなお雷に打たれ続け自宅に帰りました。
素敵なバイブルと、短歌というものに出会えた。
これから、いい人生になりそう。
ぼんにゅい。
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