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「自閉症のわたしに聞いてみる」

こんにちは、花です。

どうしても、わたしが演繹法や帰納法を使い毎日考えに考えている
アスペルガー症候群の特性とわたしを題材にした実際の行動や挙動についての報告書である「自閉症のわたしに聞いてみる」を一冊の本に作りたくて、28,029文字の文章を書きました。

PDFファイルを落としたところで、どのように出版社に持ち込んだら良いのかなどわからず、一旦ここに投稿しようと思います。出版や公布にご関心のある方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。
下手な文章だとは思いますが、よろしかったら参考にしてください。

はじめに

24歳の時に、母が車の中で雑談程度に口に出した

アスペルガー症候群

「何それ?」と聞き返すと、母は
「脳内の情報を発信したり受信したりするシグナルの受け口がなかったりあわなかったりして、聞いたり見たりして脳内に入ってくる情報が処理できずにパニックを起こす人たちらしい。」
と簡単に説明しました。
彼女の知人が学習障害のある子供を教えているとかで、そんな話になったのだと記憶しています。
その話を聞いた時、わたしが小さい頃から経験していた、脳内で情報の送信口と受け口がかみ合わず情報が処理できずにひどい痛みを発して、自己制御ができなくなるパニックと、ふとつながりました。
「他には?どんな特徴があるの?」

以来、個人的にアスペルガー症候群の特性を読み進めていくうちに、ほとんど全ての「特性」が当てはまることを観察し、
「わたし自身の取扱説明書だ」
「わたし以外に同じような人がいる」
と世界が拓けていく思いでした。

調査を重ねるうちに、アスペルガー症候群とは、精神疾患ではなく、後転的疾患でもない、ましてや病気ではもちろんない
シナプスという脳内の情報処理伝達神経が本来ならば成長するにあたって消えていくものが消えていかず、そのため思考回路が必要以上に複雑なまま大人になることにより考え方や挙動が「定型発達」と言われる人口大多数の人間とは異なる状態を言うものだということがわかりました。

わたしは長年理解に苦しんだ自分自身の思考回路と挙動、社会の中で経験した困難を分析して、アスペルガー症候群の特性と照らし合わせて毎日頭が破裂しそうなほど考えを巡らせています。
その中で導き出された推論と、「アスペルガー症候群の特性」により引き起こされるわたしの考えと言動を一つ一つ照らし合わせて紐解いて、自己理解のために解明しています。

この書は全て自己流の「認知行動療法」と呼ばれるアスペルガー症候群や自閉症の治療に使われているという思考法であり、医学的根拠も科学的根拠もない分析の報告です。

単純に「わたしはこういう人間です」と淡々と自己の特徴のみを書き出すようでも構わないのですが、自閉症の特性と照らし合わせて、実際の人間の言動、挙動の具体例を導き出すことで「自閉症の人間の言動の一例」として、誰かが関連することができたり、自閉症に関心のある方にとって自閉症を理解する上での助けになれば良いと思いこの形式で書くことに決めました。
自閉症の人間本人の思考回路と、解決策を誰かのために、そして自分のためにここに記し、報告します。
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◻︎ 第一章 アスペルガー症候群との出会い

▶︎ 自分との対話

「ねぇ、これはわたしが食べていいの?」
「食べるために持ってきたんでしょ?」
「それはそうだけど。
夜食べようとしてたって可能性もあるでしょ。」

わたしと、もう1人のわたし自身とのごく日常的な対話。わたしはもう1人のわたしの顔色を伺い、もう1人のわたしはいつだって正しいかのように問いかける。

「また電子レンジに残したままじゃん!」
「ほんとそういうところだよね。」

笑い声が台所に響き渡る。
わたしと、もう1人のわたし
「私」と名付けよう。
わたしがもう1人のわたしの存在をしっかりと認識したのは、10歳の時だった。

▶︎ 幼少期の特性

幼少期のわたしの特徴について聞けば、身内の人間は口を揃えてこう言う。

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