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図形はやっぱり苦手 WAIS-IVの中身 ~知覚推理 その2~

WAIS-IVの前々回の記事の「その1」では、「積木模様」と「行列推理」の検査から、空間認識能力についてご紹介しました。

本日分は分量が少なく、画像の追加分もないので、すべて無料とさせていただきます。


知覚推理

今回は、知覚推理の残りの3つのパズル、バランス、絵の完成の検査結果についてご紹介します。

積木模様ほど苦戦はなかったが・・・

これらは検査最終日の4日目に行われました。

パズルは、見本の絵を見て、それがどのパーツから構成されているかを選択肢から複数の選択肢から選ぶという問題です。

筆者はここでのスコアは9(※粗点(スコア換算前の点数)は17)。定型発達の方の平均スコアが10であることと考えると、平均より若干低いものの、おおむね定型発達(健常)者の方の平均と変わりません。

バランスは、左側には▲または■が描かれて下がっている天秤が出てくる絵があり、右側の空の天秤の上に何の図形を載せたらいいかを回答の選択肢から選ぶものになっています。この検査は、補助検査という位置づけで、対象年齢も16~69歳(WAIS-IV全体対象の年齢で90歳11か月まで)と、絞られています。

これが「バランス」に当たるものです。筆者はここでのスコアは7(※粗点(スコア換算前の点数)は12)。定型発達の方の平均スコアが10であることから、やや低い値です。

図形が苦手なのに、理系に進んだ筆者は悲惨?

筆者はやはり図形が苦手です。小学校高学年からすでにその兆候は表れていました。グラフや図形問題が大半を占めるようになる高校数学は悲惨です。

高校時代に数学・物理が苦手にもかかわらず、建築士を目指すため、理系に進みましたが、これが大失敗の原因になったのも、今となってはようやくうなづけます(生い立ちについては後日別記事で説明予定)。

図形で答えるよりかは口頭の説明のほうが得意

絵の完成は、一部が欠けている絵を見て、何が足りないのかを説明する問題になっています。この検査も、補助検査という位置づけですが、上記のバランスと異なり、WAIS-IV全年齢が対象です。

筆者はここでのスコアは11(※粗点(スコア換算前の点数)は14)。定型発達の方の平均スコアが10であることから、まずまずといった値かと思います。

絵の完成でスコアがアップしていた理由としては、「説明」の部分が筆者が苦手とする図形での回答ではなく、口頭での説明だったからかと思います。