世の中はくだらないという意識

世の中はくだらない、下等なものだという意識が心の奥にある。
ASDの性質ではなく、そうした意識こそが自分の生きづらさの原因になっているのではないかと言うことに最近気づいた。

自分を取り巻く世の中に対する違和感は小さなときから薄々、しかし多々感じていたし、
(年齢上は)大人になるにつれてそれらの違和感はますます顕在化することになった。
それは根本的には、当時は未診断であったASDによって生じるものの感じ方の違いだったのかもしれないが、
それ自体は良い悪いのないただの「他人との感じ方の違い」が、自分とは異なる感じ方をする世の中は劣ったもの、
分かりあう価値のないものという観念を持つようにいつの間にか至っていた。
そうした意識はASDとは別の問題であろうから、その点に対して配慮を求めるつもりはないし、
ASDの人が皆そのような意識を持っているというわけでは決してなく、自分自身の問題であるとわかっている。

それは若いなりにプライドを、ひいては精神衛生を保つ防衛手段ではあったのかもしれないが、
いまやそうした観念を心に抱くことは、否が応にもそうした世の中に関わらなければ生活の糧を稼げない自分にとっては単なる自縄自縛である。
その一方で今のもろもろの目も当てられない社会情勢を見ると、やはり世の中はくだらない下等なものだという考え方に一層強く誘惑される。

どうやって自分の意識をこのくだらない現実と調和させられるのだろうか?
今日はここで手を止める。

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