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自己拡大期

「信頼できる人」


みんなには反抗期というものはあっただろうか。


高校生になり、新たな同級生が増えた。
もちろんのことバレーボール部の新入部員も入ってくることになる。
仮入部期間。
私は中学からバレーボール部に入っていたため、先輩達と勧誘に向かう。
中学でバレーボールをしていた子、身長の高い子、運動神経の良さそうな子。
色々な1年生に声をかける。
先輩が声をかけるよりも、同級生ということもあり気軽に声をかけることが出来た。
体験にはたくさんの新入生が来てくれた。
半数が顧問(S先生)目当てだった。
それでも来てくれたことが嬉しかった。
その中でバレーボール部に正式入部したのは6人だった。


同期が6人になり、一緒にバレーボールをするのが楽しみなった。
そのうち初心者が4人もいた。
一緒にバレーボールが出来ると思っていたが、仮入部期間が終わると、初心者と経験者でコートを分けられ別々のメニュー練習が始まった。
新学期始まってすぐに大会があったため、経験者は大会練習に励む。
私は中学からやっていたため、大会練習の方だった。
だが、大会の日は残念なことに大学受験のための模擬試験と被っていたため、メンバー登録はしなかった。
新入部員の経験者2人は私と同じくらいのレベルで楽しく練習することが出来た。


私のチームには「コートネーム」というものがあった。
スポーツをしていた人なら知っているだろう。
呼びやすさのためにもその人に由来も含めたコートネームを先輩がつける。
新入部員にも3年生の先輩がコートネームをつけてくれた。
もちろん私にも。
私のコートネームは「レン」に決まった。
そしてなんと、私のコートネームだけS先生が付けてくれたことを知る。
嬉しくて「レン」というコートネームがとても気に入った。


S先生との中が深まれば深まるほど親との距離が離れていった。
反抗期とはまた別になるが。
何かあると1番に報告するのはS先生だった。
嬉しいことも悲しいことも悩みも全て。
例えばテストの成績。
学年順位や小テストまで。
友達関係のトラブルはもちろん、家でのことも相談していた。
どんなことを話してもS先生は真剣に聞いてくれ、一緒に喜んでくれたり、時には怒ってくれることもあった。
S先生とぶつかることはあっても親とぶつかることは消してなかった。
なぜならその時期親には心を閉ざしていたから。


みんなにもそんな時期がきっとあっただろう。


最後まで読んでくれてありがとうございます。
今日は投稿が遅くなってしまった。
また明日。


❆.*ぺたん

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