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【探究Quiz02】今から約200年前。 世界で初めて“全身麻酔”による手術 を成功させたのは、どこの国の人?

2020年9月から始まった探究学習塾a.school(エイスクール)による新企画『探究クイズ』。その第一弾『医師・看護師(医療)』シリーズ、第2問の配信です(ちなみに、第1問はこちら)。

「探究学習って一体どんな学び?」という方にお送りしたい、探究の入り口のようなクイズ。子どもたちだけでなく、保護者の方も「何だろう?」「なぜだろう?」と気になるようなクイズを毎週月・水・金に配信しています!a.schoolのfacebooktwitterでクイズを、noteで解答を発信していくので、ぜひフォロー下さい。

では、早速第2問に挑戦していただきましょう!

問題

今から約200年前。世界で初めて“全身麻酔”による手術を成功させたのは、どこの国の人?

選択肢

【A】日本人
【B】アメリカ人
【C】ドイツ人
【D】中国人
【E】フランス人 
【F】インド人

皆さんは、どれだと思いますか?今回は6択です!

考え方

200年前というと、1800年頃(=19世紀初頭)。明治維新が1868年なので、日本だと江戸時代の後期に当たります。世界に目を向けると、イギリスを中心にヨーロッパで産業革命が起きたり、フランス革命が起こってナポレオンが活躍した時代です。

このように、直接答えを知らなくても、どんな時代なのか(時代背景)をなんとなく知っていたら、答えの推測がしやすくなるでしょう。

では、歴史に詳しくなかったらどう推測すればいいか。例えば、どんな国かという視点から考えてみるというのも一案です。あまり知識がなかったら、なんとなくの国のイメージでもオッケー。医療が発展していそうな国、技術が強そうな国、麻酔のもととなる材料がたくさんありそうな国、などと考えてみましょう。世界初が多そうな国、みたいな軸もあるかも!?

『知識を使って考える』というのは、ズバリこういうこと!「そんなの全然知らないよ〜」と思ってもすぐに諦めず、ひとかけらでもいいので何か関連する知識で知っていることはないか探してみて下さい。

では、正解発表に行きましょうか!

答えは・・・








答え

スライド4

【A】日本人、でしたー!

正解できましたか?

歴史的に医療技術の進んでいた国というと、ドイツや中国を思い浮かべた方も多かったのではないでしょうか。意外や意外、世界で初めて“全身麻酔”による手術を成功させた人物は日本人だったのです。

その人は、華岡青州という江戸時代の外科医。和歌山県に生まれ、父の職業を引き継いで医師になった華岡は、手術での患者の苦しみを和らげ、人の命を救いたいと考え、麻酔薬の開発を志しました。

研究を重ねた結果、「曼荼羅華(まんだらげ)の実 (別名チョウセンアサガオ)」や「草烏頭(そううず) (別名トリカブト)」などを主成分とした、6種類の薬草に麻酔効果を発見しました!

これで解決!と思いきや、実はここからが苦難の連続でした。今もそうですが、はじめから患者にこの麻酔薬を使うわけにはいきません。本当に効くかどうか人体実験をして確かめないと!ということで、彼の母や妻が実験台を申し出てくれました。

しかし、その人体実験により母は亡くなり、妻は失明してしまいます…。現代のこの素晴らしい医療技術は、先人たちの凄まじい苦労と犠牲の上に成り立っているんですね!(現代では、まず物質の研究をじっくり行った上で、入念に動物実験を行い、最後に人体への臨床試験を行っているので、ご安心を。臨床試験も何段階にも分かれており、最初に薬が発見されてから、皆さんのもとに届くまで10年以上もかかるのです。)




第2問も、前回に引き続き、医療の歴史についてでした。現代では当たり前の医療技術について、「どうやって発見・発明されたんだろう?」と考えてみると、感動や困難のストーリーがたくさんあるので、ぜひ色々と調べてみて下さい。

a.schoolの「医師・看護師」の授業が気になった方は、以下の記事(授業設計者へのインタビュー)をどうぞ!授業体験も絶賛募集中です。

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