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あなたを見ると頑張ろうと思います#5

逗子行ってきました Cinema Amigo

cinema amigo

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 映画版をみにいくために

最終日が11/4ということでギリギリのタイミング

max15人の映画館

海岸まで5分もかからないポイントに、隠れ家のような建物

これは、ワクワクしました。

⚫︎本と映像でのアート

これは、本と映像を合わせて完成する作品なんだろうか
見ておいて本当に良かった

文章から伝わった白鳥さんと、映像の白鳥さんの情報統合は
ものすごく、心地の良い体験だった

特に、指トントンのリズムは

世界との境界線を、作るリアルだ

⚫︎あなたを見ていると元気が出る

映画の中で、とてもリラックスした中で問答する場面がある。

布団でゴロゴロしながら、白鳥さんが話してる。

目が見えないあなたの努力を見ていると、五体満足な自分は全然頑張ってないなと
あなたを見ていると元気になるし、頑張らなきゃなって思う

これを、僕に向かって悪気なく話す人がいる。
ある種差別的であるということを意識してないのだろうけど
よくあるパターン

ただそれは、差別だよね

まぁ僕を見て元気が出るんなら、良いんだけどね

⚫︎認識のずれ

本当の映画の台詞から、記憶は少し曖昧ですが
こうした話をする場面がある。

これは、確かに足りていないことをベースにありがたがっている
ない人に比べて、ある人はありがたがっている

めちゃくちゃ失礼な話だ

でも、ちょっと理解するのに時間がかかった
多分近い感情で考えていたんだろうと思う

よく考えたら、失礼な話なのに
知らぬ間に、この感じの認識は蝕んでた
この考えは、蔓延していやしないか?

⚫︎そう考えると

障害や、福祉関係に対して、ぼんやりと義務教育で学んでいたものと
メディアでの情報を浴びる感じだと

この、悪気のない失礼なポジティブは
よくあるパターンということは、なんとなくわかる

その雰囲気は、某チャリティ番組でよく見るパターンじゃないのかなと

そこからしか、情報を知らない普段興味のない人のリアクションとしてナチュラルにでそうだ

白鳥さんのおばあさんの「人の何倍も努力しないといけないよ」と同じく、健常者と同じようにいる努力への賞賛は根強い

あの「頑張れ〜」は残酷なのではないだろうか

⚫︎昨日の話

昨日の「本人は困っていますか?」と同様で

全盲であることで、わかる世界があり、その中での自由もある。
自分たちができることを、その機能が失われた人にできるようにさせることは
本人が必要としない限り、余計なお世話になる場合がある。

もちろん、努力は素晴らしいものだし、頑張った人を悪くいうつもりはないが
ちょっと認識が、可哀想に引っ張られすぎる演出と思うと

多くの場合、実際に必要な認識とは大きくずれているのかもしれない

作られたファンタジーと、認知度と、正しい認知と
どれをどのように天秤にかけられた世界なのか

今一度、考え直さねばならない

⚫︎ディスリンピック

映画の中で、白鳥さんたちがディスリンピック2680を美術鑑賞する。
優生思想や、排他的、差別的な要素の多いアート

この絵を鑑賞する部分を使ったのは、すごく大きな意味があるのだろう

知らぬが仏というが、知らされても中身の歪みやミスリードがあると
本当に、知らない方が良かったりするんじゃないかとすら思う
気がついたら、変な優位性に支配されてる。

これから障害や福祉に関しては、もっとオープンに早い段階で理解する必要がありそう

適切な理解と距離感が、各々の環境であるはず

正解はわからないけど、まだまだ知ることも伝えることもある

みせられた感動の、前後関係と本当の部分を疑う必要があるのかもしれません

スキップができなくて笑われたり、体育の単位が取れなくて転校したことを笑ったり
それは、無意識下に見せられてる「普通」なのかもしれない

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく ここからの気づきは多かった

出会えて良かった一冊と一本
作ってくださった方々に感謝です。

お読みいただきありがとうございます お気持ちは、【スポーツと体育をアップデートする】活動に活用させていただきます。