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ダイエット小噺 11話〜ダイエット成功のその後〜

ダイエットに初成功

おもしろいぐらいに、体重は減っていった。

1か月に10キロの減量に成功という劇的ビフォーアフターとはならなかったものの、月に1キロは体重が減り、3月にMAX56キロ代だった体重は、7月には49キロにまで減った。

その頃には、毎日朝ごはんの後に便が出て、「痩せやすい身体ってこのことか〜」とニヤリと実感していた。

このままどれぐらいまで体重が減るのか楽しみで仕方なかったし、毎日体重計に乗る時間が楽しみなものになっていた。

ずっとMしか入らなかったのに、Sサイズのパンツが履けた時は、世界の中心で自己愛を叫びたいぐらいであった。

ダイエットをして得られたもの

「痩せた」という事実は、自信をつけるきっかけとなった。

勿論、見た目に対する自信もそうだったが、精神的な自信への影響のほうが大きかった。

何をするにしても、「痩せることができたんだから大丈夫」という魔法の言葉を振りかけてくれた。

隣に座る女子の腕をチラ見して、自分のほうが細ければ優越感を味わったりとか、そんな下らないことでも自分に対する価値を感じることができた。

痩せる前まではお笑いキャラとして確立されていた立場が、可愛い女子キャラに入れてもらえるようになった。

ダイエットしたからといって、人間の性格や中身まで変化するわけではないが、それでもダイエットをした半年間は自分にとって忘れられない人生の努力期間となった。

そして、「痩せた」という事実は、「もっと綺麗になりたい」と思うきっかけにもなった。

1年前KJDだった頃の自分は、1年後の自分がこんな風になるなんて思っただろうか。
(KJDについては、前話参照)

メイクにも体型にも無頓着で、周りの女子がコスメに熱中して「このパッケージがかわいい」だの「あのコスメがよかった」だのと盛り上がっているのを横目に、「なんでそんなものに興味があるんだ!意味不明だ!」とふんぞり返っていた自分が、一年後に「綺麗になりたい。」と願っている姿を誰が想像しただろうか。

年始には「今年の一年は、有村架純みたいな肌を目指し、メイクについて詳しくなって、もっと綺麗になりますように」と今年の目標を立てたりするぐらいには、女性として綺麗になることに貪欲になっていた。

女の子が「綺麗になりたい」とそう思ったときは、チャンスである。

失恋から立ち直りたい
誰かを見返してやりたい
あの人に振り向いてもらいたい
あの芸能人みたいになりたい

どんな動機であれ、女の子の「綺麗になりたい」は最強なのである。

私は何度もSNSで「綺麗になりたい」と呟いた。言霊は本当にあるのだと信じたからこそ、自分はもっと綺麗になれると自分を信じてあげたからこそ、道は開けた気がする。

ダイエットで最も大事なのは楽をしないこと。

あなたが生きているその一日のその食事・そのお菓子・その飲み物・その動作・その一秒。本当に成功したければ、一時も力を抜くでない。

そして、その状態に慣れてしまって、あれ?本当にダイエットなんてしていたっけ?と変な勘違いをするぐらい忘れてしまえばいいのだ。

最初は水を何杯も飲むことに嫌気がさしたり、食事に満足しなかったりと、辛いこともたくさんあるが、「変わることのできる」現状があることを喜んで受け入れ、ダイエットに挑戦してほしいと思う。


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