NPOアサザ基金

認定NPO法人アサザ基金は、1995年からはじまった霞ケ浦再生事業アサザプロジェクトを…

NPOアサザ基金

認定NPO法人アサザ基金は、1995年からはじまった霞ケ浦再生事業アサザプロジェクトを推進して来ました。これまで延べ34万人の市民、学校や企業、農林水産業、地場産業、行政などと協働で様々な取り組みを行ってきました。

最近の記事

ウナギを呼び戻す問いの力

毎年土用の丑の日が近づきて来ると、ウナギが激減しているという話題が報道されます。しかし、マスコミの取り上げ方を見ていると、どこもウナギの完全養殖技術の開発に関する話題ばかり、なんか変ですね。 完全養殖が実現したらウナギは復活するんでしょうか? ベンヤミンは、「技術は人間と自然の関係を支配する」と言っています。 私たちの社会は、技術に依存するあまり、ウナギが投げかけている大切な問いを、忘れているのではないでしょうか。 地球の生物多様性が失われつつある現代、地球的課題に真正面から

    • 生存基盤を崩す前時代的な開発の見直しを抜きに、持続可能な社会は実現しないのでは。

      霞ヶ浦流域(約2200平方キロメートル)では、茨城県や国が進める開発事業が数多く行われていますが、それらによる霞ヶ浦への影響は予測評価されていません。例えば、県が流域全域で進めている道路網では、湖の水源となる森林や谷津田などが失われ、多くの水系が分断されます。(自然環境だけではありません。道路建設によって生活道路が分断され地元住民が利用できなくなったり、地域が二分されるなどの影響も出ています。)持続可能な社会に向けて変革が求めらている今、経済成長期に立案された開発が見直される

      • 人は自然の中で生かされている       諏訪茂子

        里山とのかかわりから      里山から湖をのぞむ古民家裏の放置竹林を人力で伐採し、なだらかな斜面を出現させたのが2020年でしたでしょうか。谷を見下ろして水の湧く谷津田を田んぼにして米作りを始めました。田んぼの向こう側は緩やかな傾斜が続き、すり鉢状に森に覆われています。そこで毎年(2019年~)、秋から春の初めまで伐採した竹を燃やし続けました。世の中がコロナ騒動に明け暮れる中、私たちは黙々と里山づくりに精を出す時間をいただけたように思います。 この、ダイナミックな地形には

        • 管理から働きかけへ

          日々の活動の中で思う事      安保満貴 管理と働きかけ。仕事として実際にやる作業としては、似ている部分があることは否めない。しかし意味意義目的をよく意識することで、体の動きは似たような作業でもそこから得られる経験、気づきはだいぶ変わってくる。 私が思うに、管理を基本とした日常は基本的には相手の反応を見ることなく一方的に毎日同じことをしよう、同じ状態に収めようとするであろう。一方、働きかけは相手の反応を見て、次はさらに良い状態にするべく探求する。アサザプロジェクトにおいて

        ウナギを呼び戻す問いの力

          ASAZA radio//諏訪さん

          アサザ基金の職員紹介をします。 ラジオのように、音声だけで、お届けしています。

          ASAZA radio//諏訪さん

          ASAZA radio//諏訪さん

          選択と集中から対話的分散へ。

          ※これは毎月アサザ基金の会員さんに限定してお送りしていた 会報の一部を、みなさまに「特別に」公開しております。 今回の投稿を通して、 伝えたいメッセージはまさに… 「コロナ時代を生きる」上で重要な 「社会はどのように変わるのか」という問いに 向き合うための知恵の一つとも言えるでしょう。 飯島代表が、思想家だなぁと思うのは、 1995年のアサザプロジェクトを地域の方とはじめた時から、 「選択と集中から対話的分散へ」の転換を 社会に提案していたためです。 それは、アサ

          選択と集中から対話的分散へ。