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夏の音

子供の頃は平気だったのに、どうして大人になると虫を触りにくくなるのだろうか。 カブトムシはマッチョになったゴキブリのようにも見えなくもないし、カマキリは触ると指を切られそうな感じさえする。 それはきっと毒があるかもとか、噛まれるかも、刺されるかもといった中途半端な知識が恐れとなって現れているからなのだろうと思っていたのだけど、もう一つ重要な理由があることに今になって気がついた。 恐らく、僕自身が虫に心を開いていないのだ。 緑色の葉っぱのような羽をした、綺麗な蛾を手に乗

    • 形があるとかないとか

      以前書いたもの(修正あり)。2020/06/17 現代美術館のオラファー・エリアソンを観てきて気がついた事がある。 (これから行こうと思ってる人は読み飛ばしてください💦) 結論から言うとNetflixのアート・オブ・デザインの彼の回は凄くグッと来たのに、現美の展示はそんなでもない、と言うのが感想。ウェザープロジェクトとか、氷山持ってくるやつとか、凄くいいのに、ここの展示は初めてみた人に伝わり難くないか!?と思ったのです。 コンセプトやアプローチは凄く

      • 上手に歩けない

        昔、友達がこんなことを言っていた。 「歩き方で、運動神経が良いか悪いかはだいたい分かる」 地元の草野球チームの練習だか試合だかが終わって、一服している時の思い出なので、僕がそれをそれを聞いたのは大人になってからだ。 なぜそれをオレに言う?(笑) と思いながらも納得。 まあ、そう言うことか。 自分なんかは運動神経が悪いのがバレバレなんだろうなぁ。 と思い、ジュースを飲みながら、汗のにじむ夏の空の下、 吉岡のグランドで、道行く人を眺めていた。 それから1

        • 夜行バスにのって

          乗ってから気が付いたのだけれど、実は夜行バスに乗るのは初めてだった。長距離を移動しながら本を読みたい、と思ってバスにしたのだが、バス停を周り乗客を全員乗せたところで、車内の照明が消されて真っ暗になってしまった。窓の遮光カーテンを開けたり、めくったりしてはいけないという。 「え、外見られないの?」 「てか、全然本読めないじゃん、、」 と、意義有りまくりだが、少しでも明かりを取り込むとすぐに怒られそうな雰囲気にのまれて、大人しくしている。 いや、何でも経験してみないと分から

        夏の音

          忘れるということ

          最近、忘れることが多い。何かを調べようとしてスマートフォンを開いた瞬間、その前に見ていたTwitter やInstagram の画面になり、普通に暇なときにスマホを見ているようにタイムラインを追ってしまう。そんなことがよくある。何をするためにスマホを開いたのか忘れているのだ。 これは年のせいなのか?まぁ、携帯依存症であるということも多分に関係するだろう。年齢を重ねるにつれて忘れっぽくなるのか、それとも集中力が続かなくなるのか。 昔に比べて本が読み終わらなくなったのは、やは

          忘れるということ