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形があるとかないとか

以前書いたもの(修正あり)。2020/06/17


現代美術館のオラファー・エリアソンを観てきて気がついた事がある。 (これから行こうと思ってる人は読み飛ばしてください💦) 結論から言うとNetflixのアート・オブ・デザインの彼の回は凄くグッと来たのに、現美の展示はそんなでもない、と言うのが感想。ウェザープロジェクトとか、氷山持ってくるやつとか、凄くいいのに、ここの展示は初めてみた人に伝わり難くないか!?と思ったのです。
コンセプトやアプローチは凄く高尚なんだけど、こちらが感じるぞ、見るぞ、って気合入れないと、「ふーん」って言いながら、さらっと見て終われちゃいそうで。

何でだろうなーと考えてたら、(2展セット券を購入)となりの「もつれるものたち」展をみて気がつきました。てか、ずっと足りないと思ってた物がそこにあって嬉しかったw

要するに、環境だとか現象を見せるアートは彫刻や絵画のような普通の作品と違って、そこにある圧倒的な造形美や色、バランスなどで見る人をグイッと引きつけてくれる訳ではないのです。 (自分の場合は)普通の芸術作品だと、まずその力に何だか分からないままグイッと引き付けられて、見つめる。その後で徐々にその作品が作られた意味やアプローチを想像したり、感じたりする訳です。

だから、今回の展示はその力が弱かったんだなーと。もちろん場所的な制約があるので、難しいのは分かってるけど、環境と現象を見せるアートなら、(作品数を減らしても)もっと広い場所で、どーんとその環境にオーディエンスを強引に引き込んで欲しいなぁ、と思った訳です。展示の前半は特に。  テートモダンの夕日が好きだったので尚更そう思ったのかもしれない。

そんなこんなで、自分は残像の部屋と光を水面に反射させる奴が好きでした。

と言う訳で、現美は2展セット券がお得ですw 
そして、ここは常設が素晴らしい。500円なので、迷ったらメインで行きたいやつとMOTコレクション展がお勧め!

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