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ぼくのやる気スイッチ

中学校時代サッカー部に所属していた僕は、県大会出場を目標に頑張っていたが、あと一歩届かず、6月で部活を引退することになった。

高校受験に向けて頭を切り替えるには少し時間がかかったが、夏休みに入ってからは、そこそこ勉強するようになった。

夏休み中は平均して1日6時間くらいは勉強をしていたと思う。

それまで、大した勉強をしてこなかった僕にとっては、真剣に勉強に取り組んだ初めての期間だった。

その結果、夏休み最後に受けた模試でなんと第一志望B判定。今まで、E判定しかとったことがなかったので、めちゃくちゃうれしかった。

塾で僕の担当だった先生にこんなことを言われた

「やればできるじゃん!!」

当時の僕はこの発言にめちゃくちゃムカついた

僕が通っていた塾は県内の進学校への進学を目標としている人が多く、塾での成績はいつも下から3番以内だった。

それまでは、宿題もやってこないことが多かったので、先生には、ほぼ見限られていた。

ところが、ちょっと良い成績を出した途端、急に手のひら返し。

…ちょっと待てと。。

なんで急に褒めるの。なんで急に優しくなるの。

意味わかんない、うざいわ

自分を否定してきた存在が、突然肯定しはじめ、褒めてきたことに違和感を覚えた。

そこから受験近づいていくのに、以前よりも勉強をしなくなり、塾もさぼりがちになった。結局、冬期講習を前に約2年間通っていた塾をやめた。

苦手科目の数学が簡単で、得意科目の英語が難しかったこともあり、何とか私立の高校に合格することができた。

もちろん、目標としていた公立高校には余裕で落ちた。

人から褒められたことに対して怒る。自分のことながら、理不尽極まりない。意味不明である。

なぜ、当時の僕は先生に褒められたことに対して怒っていたのだろうか。

それは、先生を見返してやろうというのが僕の勉強をする上での目標だったからだ。

頭の片隅に「あのくそババア、俺のこと馬鹿にしすぎだろ。見返してやる。」

という思いはあったのだが、当時の僕はその感情を自覚していなかった。

先生を見返すという自分では自覚していなかった目標が夏休みで達成されてしまった。

その結果、目標を失ってしまった僕は無意識に先生に怒りをぶつけ、それを理由に受験から逃げた。

今になってみれば、めちゃくちゃ最低のことをしていたなと。特に、母にはとても心配をかけさせてしまい、申し訳ないことをしたと心底思う。

このことを通して自分にとって

モチベーション=悔しいという感情

ということに気づいた。

ちょうど高校受験の頃から、自分より優れている人と出会ったとき、線を引くようになっていた。

この人はすごいな。自分とは違う次元で生きている。自分はこんな風にはなれない。

そんな風に思うことが増えて、今ではその考えがすっかりしみついてしまっていた。

僕の好きなブルーピリオドという漫画でとても印象的な一言があった。

「悔しいと思えるならまだ戦えるね」

最近は、他人に対して「すごい」という感情を抱くだけで終わってしまっていた。

「悔しい」と感じたならば、スタートは遅れているものの、そのレベルまで到達するどころか、超えていく可能性も秘めているのだと気づくことができた。

やる前から諦めるのではなく、まずは自分の可能性を信じてあげよう。

自分を信じてあげること。

そして、信じた自分の期待に応えるべく頑張る

最初書こうとしていたこととはだいぶ違う感じになってしまったけど、最近やる気が出ない自分を奮い立たせるためにこんな感じで書きました。

終わります

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