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整体師の基本、ルーツとは

僕が整体を教わったところでは「基本」をものすごく大事にしている。この、1番はじめに習うことなのになかなかモノにならない基本なのだが、なぜ時間がかかってしまうものなのかについて自分なりに答えがあるので書いてみる。

ちなみにはじめに教わった基本とはこの6つである。
1、足構え
2、手構え
3、胴作り
4、頭持ち
5、目付け
6、言葉添え

調べてもらえばわかっていただけると思うが、これは武道の基本と同じだ。武道の打ち込み動作では、攻撃を確実に相手のカラダの中心にとどかせなければならない。

カラダの中心=骨格であり内臓なのだから骨を動かす整体師と武道家の構えは同じなのである。骨と関節がバランス良く組みあわさり、フォームが美しく見えるのが理想になる。

しかし整ったカラダになるためには必ず武道を習得したりカラダの使い方を訓練しなくてはならないかといえばそうでもない。僕の考えでは、集中して良い音楽を良い音質で聴くことでも姿勢が美しくなる。姿勢の美しいカラダの骨格はいろんな音の周波数に反応するそれぞれの部位があるからだ。

リズム=骨盤
声=胸、背骨
高音=頭蓋骨

ざっくりしたものですが。これについてはまた詳しく書いてみますね。

山や海などに出かけて自然の音を聴いて癒されるというセラピーがあるのだが、それは自然の音のほうが広い範囲の音が低音から高音まであふれていて、それを聴くことで姿勢も整い心身ともにリラックスできるからだと僕は思う。

だから僕の整体院では、やたら大きなヴィンテージスピーカーがベッドより目だつ位置に置いてあり、その日の天気や季節、お客さんの体調に応じてかけるCDを選ぶということをやっている。相手のためでもあり僕のフォームを整えるためでもある。

なにが言いたいのかというと、どんな芸事をやるときでも基本は、それを行う人のたどってきたルーツの中にあるということ。基本とは1番はじめに人から教わる技術でもあるが、自分の内側を掘り下げながら何かを発見し、そこからホントウの基本の軸を作り直していくことでもある、ということだ。そこにたどり着くにはやっぱり時間がかかる。

コロナで引きこもりになると、肩はあがり呼吸は浅くなるし肩甲骨は横にダラーンと開いてしまうし家で座りっぱなしになるせいで腰椎の5番と骨盤の関係が悪くなり、背中がピンピンに張りつめてしまう。だからそれを改善する運動ももちろん必要なのだけれど、、、

この機会に、良い音で良い音楽としっかり向き合って背筋が伸びるのを感じるという健康法。僕はこちらの方を強くオススメします。こんな時期には楽しいことする方が大事。コロナ期を楽しもう!