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「伝わる」整体への道③アンバランス

カラダのバランスを整える、ととのった状態のことを整体と言うのだが、整体にはビフォーアフターで姿勢がととのったかどうかの「検査」があるからそれが整体のすべてだと思われることも多い。僕も施術では検査をつかうことはある。

しかしテレビ番組などでよく見かけるビフォーアフター。バランスのととのったカラダ、が「左右対称」なのか?というとそれはちがうと思う。カラダは外側からみると左右対称にみえるのだが、じっさいは左右対称ではなく心臓の位置も左にかたよっているし、脳みそは左右で役割がまったくちがう。利き腕や軸足というのも左右どちらかにかたよっている。

ヒトが「歩く」ことは、じっとしている状態からバランスをくずして前に足を出す、そうすると反対の足がまた前に出る、、こんな具合に、整ったカラダというのは「バランスをくずしても大丈夫なカラダ」ということになる。

バランスをくずしても大丈夫なカラダの条件とは
1、カラダの後ろ側の筋肉の能力を上げる
2、アシと骨盤の位置関係が良い
3、アタマの位置が乱れない
である。

筋肉の能力をあげるのは筋トレばかりではなく「のばされながら縮む」能力をもつ、伸筋というものがカラダのうしろ側にたくさんある。ここの能力をあげたい。カラダがアンバランスなときに発動する筋肉だ。

「筋肉の調整」という整体の技術では、この伸筋の能力をあげるのが目的である。そのために相手にワザとバランスをくずした状態を作ってもらう。

子供のころ公園などでハデにころんですりキズを作って家に帰ってくると、親に「ころんで作ったキズは勲章だ!」となぜかほめられたものだけど、あれは無意識にバランスをくずす練習をしていたということなんだなぁと思う。やるな、我が親。

バランスくずしながらもリズムに乗っていこう!

今回で、「伝わる」整体への道はいったん完了。次回より通常の記事に戻ります。読んでいただきありがとうございます。