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日本の就活は気持ち悪いけれど“自己分析”はやって良かった

日本の就活は気持ち悪い。
そう思いながら就活をしていました。

最近、こんな動画を見ました。

知っている方も多いと思います。見れば見るほど、なんでこんなものに縛られているのかって笑いそうになっちゃう。

以前からこのような話題は目にしていましたが、この動画で再び注目を集め「奴隷の採用試験か?」とまで言われた日本の就職活動。窮屈で堅苦しくて、馬鹿馬鹿しくなる。

こんなもので、私の何が分かるというのだ。

就職活動中、何度この言葉が頭によぎったことか。みんなが一様に髪を黒く染め、女の子はきっちり1つ結び、前髪はピンやワックスで固める。

黒染めをしたことで、バイト先で「あ~もう就活か」なんて言われるのは、きっと日本だけだと思う。

やろうと思えば複数人でできる在宅のSPI、短ければ5分も時間を割いてくれない面接(一次面接は特に)。1日に数十人、多ければ数百人の初対面の学生を捌くんでしょ?そんなのインパクト重視じゃない?

とはいいつつも、「初対面でも臆せず話せる人が優秀なんだろうな」「たとえ方便でも、堂々と自分を魅力的に見せられる人が社会でもうまくやっていくんだろう」とも思っていて。5分しか話してもらえない面接で落ちても「あの短時間でも心を掴めなかった自分が悪い」とどこかで納得している自分がいたのも事実です。数万人の学生から欲しい人材を探す会社さん側の苦労も理解できるし…。

私は日本の就活に疑問を持ちつつも、結局髪は暗くしたし、不自然な笑顔の証明写真も撮ったし、“扉のノックは3回”とかが書いてある面接マナー本も読みました。

就活前に髪をバッサリ切ったのと、グレーのスーツを買ってみたのは、意志の弱い私なりの反抗だったのだと思います。

腑に落ちないことを無理やり腑に落とす感じでやっていた就活なのですが、自己分析だけは、やって良かった。とはいっても、モチベーショングラフのようなものはやってませんが(だって幼少期に何が嬉しかったかなんて「飴ちゃんもらった」とか「アスレチックで遊んだ」とかしか浮かばなかったし)。

家族や友だちに、私ってどんな人?って聞くのは新鮮で楽しかったし、何より発見に満ちていました。他人からの意見を聞いたうえで、自分ってどんな人なんだろうと考える時間が、改めて『私』にしっかり向き合うきっかけをくれました。

と同時に、意外と自分自身について分かっていなかったことに気付かされて。

社会に出て働いたり、結婚したり、「誰かのために生きる」ことをまだ知らないこの時期。自分のことをたくさんたくさん考えられる今って、毎日がすごく貴重な瞬間なんだと。やっと、ようやく、気付くことができたんです。

日本の就活は気持ち悪い。けれど、選考の形式はどんどん多様化しています。すぐにとはいかないだろうし、重んじるべき云々かんぬんもあるでしょうが、確実に変化していくと思います。

ただ、形式が変化していったとしても、そんなに大したことじゃない。なぜなら、本来就活で見つけるべきは仕事場ではなく、自分自身なのだから。

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