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塾通いよりも大切なこと。

当塾では12/20より冬期講座が始まり、新しい顔ぶれが仲間入りしました。限られた期間ではありますが、2021年の振り返りと2022年に向けた予習を始めています。

塾に通い始めると全能感とでも言いますか、これから先は自動的になんとかなるように感じてしまう学生や保護者もおられるようです。しかしながら、通塾後は以前に比べ学習量が確実に増加し、新たなペースに慣れることが求められます。決して自動的になんとかなったりはしません。

そのような中で、絶対に勘違いしてはいけないことは、通塾を始めれば学校の勉強は手が抜けるという考えを持つことです。これは全くの間違いです。そのことを順にお伝えしますね。
*以下の内容は公立中学校から公立高校へと進学する場合を想定しています。

中学校での学習時間

中学校への年間登校日数はおおよそ200日程度です。体育等の実技の時間も含めて、実に1000時間以上の学習がそこにあると考えられます。一方で、学習塾は週に3回前後の通塾が主で、1回あたり2時間と仮定して、300時間程度の学習量が見込めます。中学校と塾通いは実に3倍以上の学習時間の差があることがわかりますね。

各種テストの存在

中学校内では大小様々なテストが随時実施されています。それらの結果は後の高校入試へも影響力を持つため、学生らには熱心に取り組んでいただきたいものです。では、そのテストは誰が準備(作成)するのでしょうか?もちろん中学校の科目担当の先生です。授業の内容や進捗に応じたものを先生が選抜し、学生らに実施させます。まさに学校の授業と連動した内容と言えます。ですから、塾での学習はそれらのサポート止まりであり、本質的には中学校の先生の授業を第一優先に耳を傾けるべきだとわかります。

平常点の存在

中学校では各種テスト以外の成果(授業態度、宿題の程度など)からも学生らの成長や学習の様子を測ります。それらのことを平常点(へいじょうてん)と呼び、当然のこと高校入試への影響力を持ちます。平常点決定のプロセスおよび指標が不透明であることが時に問題視されることもありますが、平常点が存在し、学生らの進路に影響を与えるとわかっている限りは無視できない存在です。まれに「ここは塾で習ったから」というような理由で授業へ実質的に参加せず、窓の外を眺めたり、授業中にも関わらず塾からの課題に取り組む学生もおるようです。当然、これからは減点対象になりますから、今その場所で期待される行動や判断は何か?ということを冷静に見つめていただきたいと考えます。

中学校からの宿題

宿題には学校や担当の先生の個性が出ます。それらを確かに行い、学習習慣を定着させ、記憶を定着させ、先生との約束を確かに実行することが中学校では求められます。もし塾通いが宿題実施の妨げになるようでは、本末転倒です。学校からの課題を着実に行う上で、さらに学習が必要な学生が塾を利用する順序が理想的と言えます。

塾の優先順位は?

中学生らを取り巻く勉強の話題において、塾の優先度合いは3番手です。
【1】中学校での授業 【2】中学校からの宿題 【3】塾通い
の順で、学生らの学力向上とその先の進路の実現をより確かなものとします。塾に通えば、その先は自動的になんとかなるとは決して考えず、学習効果の高い取り組みから順に大切にされてくださいね。

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