根がでるまで、ねばりどき
今朝、多肉植物の葉から、根が出た。
葉挿ししてから1ヶ月以上たって、正直もう諦めかけていたので思わずヒエっと声をあげてしまった。
葉挿しとは、ちぎった親株の葉から、子株を増やすこと。
植物初心者の私は、葉っぱから芽が出るなんてありえるんだろうか、そうなるまで枯らしてしまうのではないかと疑っていた。
だから、春に、園芸屋さんが鉢に置いてくれた葉から芽が出た時は嬉しかった。
葉っぱから子株を増やせるということに感動し、自分でもやってみたい!と考えた。
マニュアル通りにはいかない
本やネットでは、ふつうは葉挿しは2〜3週間で根がでると書かれている。
だけど、3週間前には、どの葉にも根が出ていなかった。しおれた葉を捨ててしまおうともした。
マニュアル通りにいかない=失敗したのだろう、と考えていた。
そんな我が家の多肉植物は、パワーを貯める必要があって、ここならいける!って状態になるまで時間がかかったのだろうな。ねばってねばって、根を出した。
だから、私たちも、もうダメだなと思うとき、本当はそこからがねばりどきなのかもしれない。
今までいろんな人に、上手くできないことは”諦めるときを見極めなさい”と言われてきた。
だけど、諦めるときって一体誰が決めるんだろう。
我が家の多肉植物は、本やマニュアル通りにはいかなかった。
それならば、私たちだって上手くできないことを、簡単に諦めなくてもいいんじゃないか。
それぞれの戦う場所
根が出ていた14個は、土に埋め、芽が出るまで水をたっぷりあげる。
まだ根の出ない3個は、乾いた土へ戻す。
それにしたって、こんな小さな葉っぱから、根を生やして、芽が出てくるなんて本当に不思議。
葉っぱも1つ1つ生きてるんだって当たり前のことが、当たり前にわかってなかったことに気がつく。
改めて、根っこって一体なんだっけと調べてみたら、養分や水分を吸収する大事な器官だと書かれていた。
ということは、根をはれるかどうかが、その植物が生き残れるかどうかを決めることになる。
私が、地上で食べたり・眠ったり・食べるために働いたり・理想のためにもがいたり、そんな間に、葉っぱは地中で生き残りの為の死闘をくりひろげていた。
私には私の、葉っぱには葉っぱの闘いがある。
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