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Rambling Noise Vol.68 「メルマガナイトへGo ahead! その54」

出版社の編集者の言葉に従い、いや、実際には誰かが止めを刺してくれるのを待っていたのかもしれない。
アサノさんは漫画家になることを断念した。
これも、十代後半から二十代を無為に過ごしてきた報いとも言えるだろう。


しかし・・・もし、アサノさんの子供時分にインターネットがあって、もし、SNSがあって、電子書籍があって、とかだったら?
アプローチの仕方が全く変わっていた可能性はゼロではない。

少なくとも高校を卒業するまでジーっとしてて、上京して、漫画家に弟子入りして、なんて、時が経つのを待つ必要は無いのだから、なんという世の趨勢。なんとも言えぬ機会損失(いや機会自体が無かったの)だったあの頃。

これを読んでいる方々、特に十代の諸氏へ一言申し上げておこう。

将来の夢なんか、いま叶えろ。


パクリやないかい。


何はともあれ、それ以降、見切りをつけてからは、アサノさんは漫画はおろか、もう絵を描くこと自体をも捨て去った。

・・・確か。


いや、昔のこと過ぎて、良く覚えていないというのが正直なところなのだ、アサノさんにしても。
だけれども、判る範囲で言っても、ここ二十年余りは絵を描くなんてことすら意識の中から追い出されてしまっていたのは明々白々な事実だった。

・・・のに。


そんなアサノさんだったってぇのに、オンラインサロンHIUの『絵本 クリスマスキャロル』プロジェクトに於いて、まさか二十何年か振りにペンを手にすることになろうとは。よもやタブレットを買ってデジタルペイントに手を染めることになろうとは。

まったくね。普通じゃないっすよ、HIUってさ。


ということで、アサノさんはペンタブレットといえばワコムだよねっと、『One by Wacom』というエントリー向けタブレットを購入した。これには、絵本制作に於ける作画リーダーであるアニメーター なかむら ちはるさんから指定のあった『CLIP STUDIO PAINT』というペイントソフトもバンドルしてあって、借金大魔王なアサノさんには好都合だったのだ。

しかしながら、何故今さらアサノさんがペンを握る気になったのかと言えば・・・。

やめた。
こりゃダメだ。

絵本の話を書き出したらそれだけでああた、一章分になってまうがな。
ここはスカッと、この話はここまでにしてと。
まぁ、絵本制作については機会があればいずれまたそのうちに。

(続く)

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