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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.49

宅配会社からの度重なる送料値上げを受け、従来価格の据え置きも限界となり、MCMのめぐみPure、Rich共に2017年10月1日お届け分より販売価格を改定させていただくことにせざるを得なかった。
しかし、さらなる値上げもほのめかす宅配便運送会社の今後の動向は不明瞭であった。

この様な状況下に於いて、私はこの時の改定を機に、それまで送料込みとしていた販売価格を、商品価格と送料に分けるという明快な料金体系へと変更した。

もしも、今後さらに送料値上げがあった場合、込み込み値段では我が社が非難されてしまうであろうが、商品代と送料が分かれていれば、それは宅配便会社の値上げの所為であることが一目瞭然となる訳だ。
「逃げの手」と言われれば、まぁその通り。言い返す積もりもないが、事実その通りなのだから仕方がない。
それに、もしも送料が下がった場合には、販売価格を下げることも可能となる訳だ。

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加えて、それに伴ない、それまで一部を除き全国一律にしていた送料を地域別に変えた。
地域によって合計金額が異なるので総じては言えないのだが、関東地方を例にして挙げれば、MCMのめぐみ Pure 12リットルの2本セットで合計4,320円を4,820円に改定した。この値上げ率は12%強だ。結構な率での値上げである。

値上げはしかし、我が社に限ったことではない。前後して、ウォーターサーバー各社も値上げをしていた。
ウォーターサーバーに限らず、飲料メーカーの大手で言えば、最初に値上げを始めたのは、確かコカ・コーラかサントリー。一社が始めれば皆横並び。続け様にキリン、アサヒ、サッポロ、伊藤園らが値上げを発表していった。
もうとにかく十把一絡げ、世の商品全般が価格改定、若しくは価格据え置きながら、内容量を減らすといった「ステルス値上げ」に走っていた。

業界の垣根を超えた、世の中を一変させる出来事が『物流クライシス』だ。宅配会社の行動が元となって、全ての商品の価値がガラッと変わったのだ。
そればかりではない。これまでと同じやり方が通じなくなり、事業モデルを見直さざるを得なくなった業態だってあるのだ。
社会現象と言っても決して言い過ぎではない。これ程のことを三社の宅配会社が引き起こすなどと言うことがあって良いものなのだろうか。
あまりにも暴力的な出来事ではないか。

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我が社では、この2017年10月1日からの価格改定の際に新サービスを二つ始めた。

一つは、これまで飲みきれずに余分に購入していたお客様向けサービスとして、1本単位でのご発注に対応させていただくこととしたことだ。これは商品価格と送料を分けたことで可能となったことでもある。

そしてもう一つが、前述した「キャップシールキャンペーン 」である。
キャップシールを32枚集めれば、お飲みいただいている商品を2本プレゼントするというもので、アンケート等でご要望が多かったサービスを導入したのは、この時だったのである。

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さて、値上げの影響は?
無論、皆無な筈はない。
他社も揃って値上げをしていたとはいえ、MCMのめぐみは、相変わらず他社商品と比べて最高値のお水の地位を保持していた。

特に代理店顧客のPureをお飲みになっている方々に集中して、顧客数は減少傾向を見せた。しかし、それでも一年間の間で純減10軒程度で済んでいたし、また、直販のPure、Rich、代理店のRichのお客様は、逆に増加していた。

これは、とんでもない勢いの宅配便各社の価格改定により、世の中の商品の全てが影響を受けていることを世間一般が認知していた為だ。
どうせ他社に乗り換えようが、それらのお水だって値上がりしているのだ、と。
そして、2015年7月の新サプリメント in ウォーター MCMのめぐみのリリース時の方針通り、商品の希少性を訴えることを一貫して行なってきた成果であるとも言える。
「代えようにも代替品が無い」
そんな商品作りが、なんとかかんとか功を奏したのだった。


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