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Rambling Noise Vol.25 「メルマガナイトへGo ahead! その13」

『拘らず』だの、『さっきゅう』だの、『ちょうふく』だとか、そういう堅っ苦しいことを平気で口にするので、アサノさんはよくクレーマー対応に会う
対面でも、電話口でも、思いっきり警戒される。

しかし、新たな認識を受け入れることに対して、何故に抵抗されてしまうのか、そこんところが鈍いアサノさんにはよく判らない。

『世論』ってさー、『せろん』と『よろん』って、どちらが正しいの? とか思ったりしないヤツの方がおかしいんじゃないかと、アサノさんは考えちゃうのだった。

「いや。最近じゃあ、場の空気を変えちゃうのがメンドくさいから、いちいち言わないよ。そういうたんびにこっちの気分まで削がれてしまうのではかなわないもんね」

なるへそ。
あれ? 東海道線や京浜東北線に乗っていて聞こえてくるアナウンスが、『しんばし』『ん』が上がる発音だったり、『大森』『大盛り』にしか聞こえないことに違和感を覚えて、JR東日本のウェブサイトにクレーム

「ちょっと待って」

はいはい? って、今度はなんでしょか、アサノさん。

「別にクレーム言ってるワケじゃないし。日本語の乱れを助長する様なことはしないで欲しいと、

是正

を求めただけだから」


はいはい(ふう)。
では、やり直し。

JR東日本のウェブサイトに是正(○)を求めたのは2018年9月3日でしたよ。ぜんっぜん最近じゃないですか。メールの履歴で調べましたよ。そんなの簡単に判るんだから言い訳無用ってことでね。
てか、そのくせ同年9月12日(おそっ)に返信を得るまで、JR東日本の正式名称が東日本旅客鉄道株式会社なんてもんであることすら知らなかったっつうのに、随分とエラそうだなぁ。

まぁ、当のアサノさんにしたって、言ったところで解決するとはテンから思っていないんですよ、ええ。

思えなくとも、疑問な事柄は放置しないだけで、別に悪気なく意見を述べることで、得てしてクレーマーみたいに扱われるのは、実はね、ちょっと悲しい。

しかし、そんな問題提起が当たり前な子(一般には天邪鬼と言うらしい)は、

「積極的ですが、協調性に欠ける」


と、教師からも疎まれ、通信簿に書かれてしまうのだ。
そしてアサノさんは、MacだろうがiPhoneだろうが漢字変換で真っ先に『関わらず』と出てきて、インプット・メソッドまでもが世間におもねっているのかと、やれやれと思うのだ。やれやれ。

頑なと言うなかれ。情報は正確な方がよいでしょう? と思っているだけで、アサノさんに他意は無い。
そう、最近よく人の名前を間違うのも単なる老化であって、悪意では無いのだ。ごめんね。

はい? ああ、東日本なにがしからの回答ですか?
ご想像に違わず、「丁重に、現状通りを、波風立てずに」な内容でしたので、どうぞ安心を。

(続く)

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